迫力の木組み [木の香る住まいづくり]
6月14日、東京建築士会練馬支部 木の香る住まいづくり部会 主催による 構造見学会に参加しました。遠方だったこともあり、参加者は3人でしたが、とても勉強になりました。
↑お施主さんの山の木を使うことが、大前提だったとの事。まずは、壊伐(山の木を全て伐採すること)し、何処に何の材料を使うか決めたそうです。左はリビング、右は和室の床柱の写真です。梁はむくり(自然な湾曲)のまま使い、柱は磨きで、自然の姿そのままに。何と、大胆な。これもお施主さんのご要望だとか。
↑455mm毎に入れられた間柱は3寸角(90mm×90mm)のヒノキ。まさにたっぷり木を使ったお住まいです。山の木を使うとなると、平角(長方形断面の梁材)として使うより、丸みを帯びたまま使う(太鼓梁といいます)方が構造的に有効な断面を確保することが出来る、ということがあります。超長期住宅を狙ったお住まいということもあり、柱は4.5寸角(135mm×135mm)以上、梁の幅も4.5寸以上で、もちろん、屋根を支える束も4.5寸角。木組み迫力の構造体です。
↑木は自然な姿のまま活かしたい、とのお施主さんの方針は、床板も変わらず、床板は色々な樹種の組み合わせになるかもしれないとのこと。まさに大工さんの腕の見せ所となること間違いなし。これは是非、出来上がりを拝見したいものです。竣工見学会も開催させていただけるようです。どんな仕上がりになるのか、迫力の空間になるのか、とても楽しみです。
決まった製品、パーツを組み合わせる住まいづくりもありますが、材料をどうやって組み立てるか、山の木を伐ってから考える、なんて住まいづくりも素敵なものだと感激しました。あるものを使うというのは、なかなか難しいことだと思うのですが、今回の大工棟梁さんは30歳の方とのこと。工務店さんの社長さんもワタクシより年下でして、何より良い刺激をいただきました。ご協力いただきました工務店さん、お忙しい中、ありがとうございました。
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