SSブログ

迫力の木組み [木の香る住まいづくり]

6月14日、東京建築士会練馬支部 木の香る住まいづくり部会 主催による 構造見学会に参加しました。遠方だったこともあり、参加者は3人でしたが、とても勉強になりました。

080614 構造見学会 050.jpg080614 構造見学会 038.jpg

↑お施主さんの山の木を使うことが、大前提だったとの事。まずは、壊伐(山の木を全て伐採すること)し、何処に何の材料を使うか決めたそうです。左はリビング、右は和室の床柱の写真です。梁はむくり(自然な湾曲)のまま使い、柱は磨きで、自然の姿そのままに。何と、大胆な。これもお施主さんのご要望だとか。

080614 構造見学会 022.jpg

 ↑455mm毎に入れられた間柱は3寸角(90mm×90mm)のヒノキ。まさにたっぷり木を使ったお住まいです。山の木を使うとなると、平角(長方形断面の梁材)として使うより、丸みを帯びたまま使う(太鼓梁といいます)方が構造的に有効な断面を確保することが出来る、ということがあります。超長期住宅を狙ったお住まいということもあり、柱は4.5寸角(135mm×135mm)以上、梁の幅も4.5寸以上で、もちろん、屋根を支える束も4.5寸角。木組み迫力の構造体です。

080614 構造見学会 024.jpg080614 構造見学会 014.jpg

↑木は自然な姿のまま活かしたい、とのお施主さんの方針は、床板も変わらず、床板は色々な樹種の組み合わせになるかもしれないとのこと。まさに大工さんの腕の見せ所となること間違いなし。これは是非、出来上がりを拝見したいものです。竣工見学会も開催させていただけるようです。どんな仕上がりになるのか、迫力の空間になるのか、とても楽しみです。 

決まった製品、パーツを組み合わせる住まいづくりもありますが、材料をどうやって組み立てるか、山の木を伐ってから考える、なんて住まいづくりも素敵なものだと感激しました。あるものを使うというのは、なかなか難しいことだと思うのですが、今回の大工棟梁さんは30歳の方とのこと。工務店さんの社長さんもワタクシより年下でして、何より良い刺激をいただきました。ご協力いただきました工務店さん、お忙しい中、ありがとうございました。


コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。