建て方 [木の香る書庫]
今週は月曜日から木工事に入り、雨の日は工事を行わず、雨にぬれないまま、金曜日には屋根の防水シート(アスファルトルーフィング)敷きまでたどり着きました。ホッと一安心です。
落とし込み板構法は、建て方の段取りが命。小さい建物といえど、建て方の順番を整理付けて考えないと、時間ばかりが過ぎてしまうことになります。今回、工事を請け負うのは風基建設さん。http://www5e.biglobe.ne.jp/~fu-ki/index.htm 伝統木造からモダン住宅まで、木造にかけては百戦錬磨とあって、それはもう監理者としては楽々な現場でした。
↑ 月曜日は資材搬入と土台敷きです。火曜日が雨だというので、養生をして退散です。
↑ 水曜日から建て方に入りました。資材は岩手県産の杉です。資材調達から乾燥、加工まで岩手県遠野の㈱リンデンバウム遠野http://lindenbaum-tono.jp/index.html で行いました。乾燥は62度で10日。落とし込み板の含水率は10%程度まで落としてあります。働き幅135mmの落とし込み板を重ねて軒桁から土台までをパネル化して搬入です。
↑ 落としこみ板ながら、差し口の仕口がありまして、その部分を地組みして落とし込みました。残りの梁は上から落とす仕口です。軒桁を組み上げる時にはすっかり固まりました。
↑ 落とし込み板に薄っすらと線が見えますが、乾燥機に掛ける際の材料を重ねるための桟跡です。しばらくすれば消えていきます。
↑ 妻面の小屋上部も落としこみ板を使いました。束と棟木の長ほぞに込栓を打ち、束と棟木を緊結してから落とし、その後で小屋梁と束を長ほぞ込栓で緊結です。通しボルトで緊結します。
↑ 15時までにここまで組み込みあがりました。お見事です。
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