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住まいづくりに思うこと [アトリエ暢氣(のんき)一級建築士事務所]

2007年の3月にまるまる10年勤めた現代計画研究所という設計事務所を退社しました。それは一人で設計活動をしたいと思ったからです。

勤め人となっていた10年間、構造設計事務所さんや工務店さんと一緒に住まいづくりをしたり、ハウスメーカーさんたちと街づくりをしたり、柱梁の故郷である山を歩いたり、様々な経験を積みました。その中で感じたことは、住まいづくりの窓口はたくさんありますが、小さな窓口は担当者の力量で出来るものは大きく変わるということ、ハウスメーカーさんなどの組織の大きな業者さんでは家づくりの費用の内20~30%は広告費や会議を重ねる人に費やされていると言うことです。派手に宣伝する組織こそ、その分だけ大切な住宅建設費用が削られているといっても過言ではありません。設計事務所でもやり方によっては違うでしょうが、窓口はあの人、平面図を書く人は違う人、現場を監理する人はまた違う人など、本当にお施主さんの思いをきちんと反映出来るかどうか、怪しい仕組みを持っている場合もあります。

お施主さんと良く相談できる体制を大切にするためにも、住宅は一人で設計するのが適当であると思うのです。街の中から住まいがどう見えるか、毎日の生活の舞台として暢氣(のんき)に楽に暮らせるか、鳥の目から蟻の目まで提案したいことは山ほどあります。空間構成や生活動線、植木や建具の鍵の仕組み、台所の引き出しの位置、神棚の配置に、物干し竿の高さ、窓の大きさや断熱性能、屋根の遮熱や構造、柱や梁の材料、照明器具に床暖房まで、隅々まで計画することこそ満足につながるもので、お施主さんからのありとあらゆるご要望を統括し、構造設計者さんや工務店さん、職人さんや材料屋さんの間に立ち、整理整頓する設計屋でありたいと願います。

毎日というようにお施主さんから電話が掛かってくる、毎日というように長いメールがお施主さんから来る、そんなお施主さんの熱い想いは大歓迎です。これまでにお付き合いさせていただいたお施主さんから、今でもメールやお電話をよくいただきます。そんな竣工後のお施主さんからの暖かい連絡こそが、何よりの成果であると思います。

一生に何度とない住まいづくりをご一緒に楽しみませんか? お気軽にご連絡ください。

2 - コピー.jpg 笠原けい子


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