軒裏は木 [セカンドライフを楽しむ家]
1月下旬の竣工を前に、工事は着々と進んでいます。都会のど真ん中の現場ではありますが、まさに念願の、軒裏(屋根の裏側)に木を貼ったお姿を拝見することが出来ました。建築基準法違反ではありません。きちんと順守させていただいています。正直、ニンマリ( ̄ー ̄)な気分です。あちらこちらにしつこく電話を掛けて粘り強く策を考えた成果と、ワタクシ、ドヤ顔気分だったわけですが、外回りの左官職人さんに、「和風建築ではよくある手だよ。」と言われ、青い青い自分を痛感した次第です。
都会のほとんどは準防火地域に入っていまして、延焼の恐れのある範囲では定められた防火対策を施さなければなりません。その結果、軒裏には防火認定のとれたボードを使うことがほとんどで、それが都会の景観をつくる要素ともなっています。軒裏に木を使うことについては、構造材の上に30mm以上の板厚のものを貼った手法であれば可能とされてます。デザイン的に軒裏にゴツゴツとした構造材が現れても良いとするならばそれでも構わないのですが、木や瓦といった昔ながらの信頼できる素材を使いながら、木造建築にありがちな田舎臭さの払拭がデザインテーマでして、美しい屋根をデザインすることを目標とするワタクシとしましては、何としてもスッキリ屋根にしたいところ。大工さんには本当に苦労をおかけしましたが、軒裏に構造体を見せず、面としての木の軒裏を作ることが出来ました。
↑ 杉の一等材を貼りました。周りの縁がこげ茶色で、軒裏が木のそのままの色で、このままのデザインでも悪くないと思うのですが、軒裏も他の外回りと同じく、こげ茶色の木材保護塗料をしっかり塗ります。
↑ 構造体を見せないスッキリ軒裏になりました。
↑ 軒裏も塗装をしまして、軒樋付けに板金屋さんの出番です。板金屋さんにも 「最近、こんなに木使う家は無いで~良い家や~」 と褒められました。数々の現場を渡り歩いている職人さんに褒められるのは、本当に嬉しいです。 ええ。小躍りしてしまうほど♪♪♪
28日足場を外しまして、玄関の木製引き戸が入っていないなど未完成ではありますが、年賀状には何とか足場なしの写真を使えそうです。
↑ 屋内の方も仕上げ工事真っ只中。1階の壁は漆喰でして、左官屋さんが入っていました。今回は土佐漆喰。真っ白な漆喰壁も綺麗なのですが、今回はお施主さんの希望もあり、少し色を入れました。ふんわり柔らかな雰囲気になりました。
↑ プロの仕事は美しいですね。しばらく眺めておりました。
↑ おおよその大工工事は終わりまして、大工さんは撤退。あとは建具に、天井と2階壁の和紙貼り、木材保護塗料塗り、照明器具取り付けですか。お正月が入るので実質あと2週間。いよいよですね。
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