ガラス 手作り品を身近に置いて、職人さんから元気をもらおう [セカンドライフを楽しむ家]
セカンドライフを楽しむ家は、お施主さんの引越が終わって早いもので半年になります。植栽工事は終了したのですが、工務店さんの都合で外構工事が一部終わっていませんで、ネットでの配信をためらっているところです。なので、総括は後まわし。ガラス制作の作家さんに作っていただいた表札が先日やっと取り付きましたので、その報告と、建具用にも制作していただきましたので、手作りガラスの魅力についてお伝えしたいところです。
アトリエ暢氣の基本理念の一つに、「手作り品を身近に置いて、職人さんから元気をもらおう」 と掲げています。既製品を使う方が安く早い昨今ですが、長くその風合いを楽しめるのはどちらかと言われれば、手作り品が圧勝なのは言うまでもなく。さらに手作り品には不思議なあたたかみもありまして、まさに元気をいただけます。と言っても、既製品だけで家一軒余裕で建設出来る今日このごろ、これだけ既製品があるのには理由がありまして、手作り品は取り付け時の不具合が発生することがあるように、既製品は何せ無難。最初からカタログで眺められるように、クレームが少ないのは否めず。既製品はクレーム対応の賜物といっても過言ではないと感じています。ですが、そんなリスクも頭に置きながら、お施主さんにはしっかり説明しつつ、怖がらず、長く愛せる住まいを作るためにも、手作り品の提案はどんどんと行っていきたいところです。
今回、無理をお願いしました作家さんは神代良明さんです。現代計画研究所に在籍している頃の先輩でして、建築の世界から一転、ガラス芸術の世界に歩まれた方です。Googleで画像検索してみると、作風が伺えます。で、今回は、作風とは全く別の厚板ガラス。受けていただけるかどうかダメもとでお尋ねしたところ、OKしていただきまして両手をあげて万歳した次第です。
↑ 廊下と広間を仕切る引き戸です。建具は全て上吊で、人が出入りする建具は全て引き戸です。無垢の桧板を貼っています。
↑ この3箇所のガラスの撮影が上手くありませんで、この写真が一番良いのですが、3枚とも違うものでして、水を思わせる泡が上<中<下と段々と増えるデザインになっています。厚みは10mmほどありまして、深みのあるデザインです。 このハンドルも手作り品です。茨木の職人さんに製作をお願いしました。
↑ 暢太に、このガラスを見せた瞬間、「水だ!!!水だよ、水!!!」 とてもいい反応で思わずニンマリ。
↑ 玄関です。中村木材http://nonki-tun.blog.so-net.ne.jp/archive/c2300306779-1調達で、桧や松で造作しました。玄関扉は無垢の米ヒバ板を貼りました。玄関扉が木製建具というのは防火関係の建築基準法上、国土交通省の認定品以外を使うのは難しいのですが、そこは私、しつこい性格でして、平面計画を立てる段階から手作りの木製建具が使えるよう考察しましたので、問題なし。建具屋さんに存分に腕を振るってもらいました。上吊りの引き戸で、ガラス部分は複層ガラスを入れた上で装飾ガラスを入れていますし、板部分にはとても性能の良い断熱材を入れています。すきま風が入らないようにパッキンも入っていますから、断熱性能もバッチリです。神代さんが作ってくださった数枚のサンプルから5枚を選んで雨が降ってくる物語をつくりました。
↑ 一番上の一枚目: おや、怪しい雲が出てきたなぁ。。。
↑ 2枚目: ポツポツと降ってきたな。。。
↑3枚目: 雨の降り始めは、池を眺めるのがいいんだよな~。。。
↑ 4枚目: おおお、雨が強くなってきたぞ。
↑ 5枚目: 雨も強くなってきたし、帰ろう。。。
↑ 屋外側に配置しまして、街路から見ても楽しめます。夜のガラスから漏れる光の様子もなかなか良いですよ。
↑ 玄関前です。右のボックスは郵便ポストです。玄関と同じ鍵をつけました。植栽工事は終了しまして、玄関前も落ち着いてきました。終わっていない外構工事はこの玄関前でして、木の塀と手すりが着く予定です。アプローチは車側からは175mmの2段の階段、北側からは110mmの3段の階段です。双方の段差の使用感の違いは大きいそうで、たった65mmの差なのですが、セカンドライフを考える上では重要ポイントです。ガラスはインターフォンカバー兼表札として制作していただきました。
↑ 木のイメージです。厚みは10mm以上あります。右側に2箇所不自然なところがありますが、そこに名字を削ってもらいました。上に漢字で、下にローマ字です。制作は本当に大変だったと思うのですが、木の葉や枝の雰囲気が出ていて、まさに家の顔。感謝感謝です。神代さんありがとうございました! これに懲りず、どうかまたよろしく願い申し上げます!!!
↑ 毎日暑いですね。玄関には引き戸の網戸をつけました。これも上吊りの鍵付き引き戸。風が通ると好評のようで、一安心です。
コメント 0