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夏期休診中の工事 終了 [木の香る診療所]

診療所の夏期休診は昨日で終了、バタバタとした9日間の工事部隊は昨日のお昼にキリの良いところで引き上げました。9日後に新しい仕組みで診療を再開できることが最大の課題でしたので、何とかそこはクリア出来たのではないでしょうか。

困ったときの中村木材(http://nonki-tun.blog.so-net.ne.jp/archive/c2300306779-1)にて、収納棚やカルテ棚を箱で制作してもらいまして、現場でパタパタと置いて固定しました。改修工事はその場所にキチンと収まるかどうかが大問題でして、その都度その都度、降りかかる難題を解決することの積み重ねであると実感した次第です。新築のように机の上で考えていたことがそのまま出来るわけではなく、皆でその場所ごとの条件をどう乗り越えるか考えながら進めます。例えば壁を壊して入り口を作る予定が、壁に入っていたガス菅が壊せず壁を温存、部屋への入口位置を変更するとか、現場でもパソコン常備で、ネットや電話を通じでお施主さんと打ち合わせしたりと、条件によってどんどん計画が変わるわけでして、作業部隊のそれぞれの人がやるべきことをやらないと終わりません。今回の工事部隊のチームワークは抜群に良かったように思います。

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↑ 診察室から処置室を見る。処置室と診察室のスペースを削って待合室を広げることが設計条件でした。狭くなってもきちんと機能させるために、収納スペースを整理しました。既製品の収納キャビネットやカルテキャビネットがいくつかありまして、必要なところに大容量の棚を制作することで収納キャビネットを撤去、以前より面積が狭くなってもきちんと機能するように整理しました。

天井は現状維持のまま新しい間取りに変更することにしました。天井を仕上げるには9日間で電気配線を全て終えて照明器具も全て取り付けねばならないわけで、そうなると人を増やさなければなりません。そうなると予算的には厳しい選択となります。照明はそのままに、施工しないと業務に支障の起こるLAN配線とコンセント配線を先行して行うことにしました。最終的には新しい天井材を貼り、新しい照明器具を取り付けます。

写真手前に見えるカーテンは、最終的には撤去します。奥のベッド周りでは天井から支持梁を下げ、カーテンを取り付けます。直に天井にカーテンを吊るすのではなく支持梁を設けることで、天井が出来上がる前にカーテンの使用が可能となり、天井を仕上げる時もカーテンレールを外さずに工事出来ます。しかも、カーテンを引いた時も欄間部分は空いたままですので部屋は広く見えるかと思います。天井の下地材の位置がこのカーテン梁の位置に合わず、大工さんは取り付けるのにかなり苦労していましたが、我ながら良い考えであったと自画自賛中です。

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 ↑ 受付です。桧の板が貼られているところ以外は未完成です。壁のクロス貼りや床仕上げ、天井板貼りなど、お化粧は一番最後です。取り急ぎ、業務が再開できるところまで持って行きました。

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↑ さすが、開業してから40年超の診療所です。カルテ棚は長さにして33m以上確保することが設計条件でした。この大量のカルテを一日で新しい棚に整理して入れなければならず、職員の皆さんは大忙しでした。写真はお昼の時点です。次回訪れる時は一杯になっていることでしょう。

次は屋外に新しい排水ルートを確保する工事に入ります。休診日を狙って工事しますので、まさに少しづつを積み重ねるリニューアル作戦です。


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