SSブログ

屋根の下地工事 [子育てを楽しむ家]

 建て方の次は雨から家を守るため、早々に屋根を作ります。今回の屋根は高さ制限のある敷地条件に対して、出来るだけ空間を大きく確保してほしいというお施主さんのご要望から、屋根勾配は北側は急勾配で、南側は緩勾配のガルバリウム鋼板葺きです。

P1020468.JPG

 ↑ 垂木というより登り梁と言った方が良いかもしれません。北側は125/100(51.3°)の急こう配で、南側は20/100(11.3°)の緩勾配です。タルキの上に構造用合板を張ります。

P1020484.JPG

 ↑ 破風(屋根と軒の取り合い端部)は木で納めます。準耐火構造なのですべてケイ酸カルシウム板を張ってから木を張ります。勾配の違う屋根を収めるのは、大工さんとしては相当な技術がいるものでして、しかも写真と反対側の西側は平面的にも斜めになっていまして、「こんな絵描いて、(収めるの大変だって)わかってんのかな!」と何度となく言われてしまいました。いやいや。納めていただけるのですから大丈夫でしょう! 流石、美しい仕上がりです!

P1020488.JPG

 ↑ ガルバリウム鋼板などの鉄板系屋根で注意しなければならないことは、瓦屋根ほど断熱性能が期待できないということと、雨音が思ったより良く響くこと、維持管理のため(葺く鉄板によって異なりますが)何十年に一度塗装が必要になることです。断熱性と音についてはセルロースファイバーにお任せしまして、屋根には通気層を設け、遮熱材を敷きました。料理でアルミ箔を使うと熱を通さない素材であることを実感できるかと思いますが、近年、熱を入れない遮熱という概念が出てきたころから、アルミ系のものを建物に貼る場合が増えてきました。アルミ系の遮熱シートの上には通気層をしっかり設けます。

PA310725.JPG

↑ その上に15mm厚の杉板を敷きます。杉板の上にルーフィングを敷き、ガルバリウム鋼板を葺くわけですが、夏にはかなりな高温に、冬にはかなりな低温にさらされるわけですが、この位置に貼る材料としては杉板が優秀とのこと、実は昔、風基建設さんに教えていただきまして、暢氣物件ではいつも杉板を張っています。

 南の緩勾配では機材もおいておけたり、寝っ転がれたりするのですが、北の急こう配はそうはいきません。安全第一の作業です。


コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

建て方不惑 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。