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コンクリート打設 [子育てを楽しむ家]

 9月8日と12日にコンクリート打設を行いました。雨の多いこの頃でしたが、コンクリートの養生としては湿潤の中、硬化時期を経るのは良い条件です。

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↑ 床部分の打設を終えまして、立ち上がり部分の配筋が終わりました。半分床基礎に埋まっているステンレスの止水板が見えますが、水の侵入を止めてくれます。 

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↑ 立ち上がり(基礎壁)部分のコンクリート打設です。敷地南の道路は幅員4m未満の狭あい道路なので、ここにコンクリート打設のポンプ車を停車するのは無理でして、やはり敷地西の幹線道路側に設置しました。道路占有許可に警備員さん配置で施工です。道路には歩道があり直接横付けできませんので、ポンプ車登場です。 

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↑ 立ち上がり部分(基礎壁)の高さが通常より高いので、職人さんからも「高いね~」のつぶやきをいただきました。玄関の入り口部分も高さは下げましたが基礎壁を回しましたので、外の土から水やシロアリの入る確率を減らせるかと思います。

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↑ 型枠を外しました。基礎壁が高いこともあり、なかなかの迫力です。外から水が入ってこないように対策をしましたので、当然ながら、内に入った水は抜けないわけで、立派な水たまりが出来ました。お施主さんには心配をお掛けしましたが、コンクリートの養生を考えると、強度を高めるためにはとても良い条件でして、木構造の建て方までは、このまま水たまりを維持する方向で進めます。 

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↑ 基礎壁の外にある基礎床が耐圧板です。耐久性優先で、水セメント比55%、呼び強度24、スランプ15cmで硬いコンクリートだったので、上手く打設出来るかどうか心配でしたが、美しい打ち上がりで感激です。さすが風基建設さん、腕の良い職人さん抱えていらっしゃいますね~。

↑ 大きな丸穴は換気孔です。通常、基礎の換気口は基礎壁の上方部分に基礎を欠けさせる形で長方形のものを設けるのですが、今回は基礎壁が高いこともあり、丸穴を開けることが出来ました。(ちなみに通常の基礎はhttp://nonki-tun.blog.so-net.ne.jp/2012-04-18)基礎壁上部のコンクリート内部には比較的太い鉄筋が水平方向に通っていますので、途中でこれをカットして設ける前者より、四周鉄筋を切らずに鉄筋を通すことのできる丸穴は構造的にも有利かと思います。コンクリートは打設後数年は湿気が出ますし、湿気を逃がさないと基礎に緊結する木構造が腐朽しシロアリを呼ぶことになります。換気口をしっかり設けることで床下は外部空気を通して、カラカラ健康状態を維持します。そうは言っても最近強靭になりつつシロアリですので、もしものことも考えられます。床が高いですので容易に床下に潜れますし、どこからでも床下の状態が見えるので、シロアリなどのへ対策がすぐに打てるかと思います。

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↑ 建物外周にデッキを設けますので、配管関係はすべて床に埋めず基礎壁から外に出します。通常は外周を歩いたりしますので、外周見えるところから配管を出さず基礎床に斜めに配管を入れて外に出し、土間と平らに仕上げます。対して、今回は壁から外に出しますので、維持管理が容易になりますし、土の中の配管と基礎の隙間からシロアリが入ることもありますので、ここでもシロアリの進入路を断つことにつながります。


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鉄筋工事 [子育てを楽しむ家]

  計画段階で最大の悩みは高さ関係のおさまりでした。お施主さんのご親戚がお住まいになる北隣地とは、接する位置で1mほど低い高さ関係にありますが、この北隣地の庭は是非とも取り込みたいところ。西側と南側は道路に接し、-60cm~+30cmの高低差があります。さらには建築基準法の高さ制限であります北側斜線と、敷地に課せられた最高高さ8m以内、さらには、お施主さんからいただきました食堂より30cmほど低い居間に、食堂より40cmほど高いプレイルームと、この高さ関係をうまく収めることが最大の課題でした。

 悩みぬいた末に、解体建物計画と同じ設計GL(グランドライン)にしまして、とにかく建物は出来るだけ単純に、施工的にも強度的にも有利なシンプルな形状で進めることにしました。計画段階で、解体しました建物の地盤改良杭を利用する上でも、この方針は有利であると考えたわけです。

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 ↑ 既存杭の上に耐圧板を設けました。既存杭の位置に合わせているため、建物の外まで耐圧板を伸ばしています。帯のような5cm程の薄いステンレス板がありますが、止水板と呼ばれているものです。これは職人さんおすすめのもので、屋外から水やシロアリが入ってくるのを防ぐ意味があります。今回、耐圧板と呼んでいますコンクリート床よりも周囲の道路が高い部分がありまして、特に建物への水の侵入を心配してのことです。

 この耐圧板の上には柱の乗る基礎の、「立ち上がり」と呼んでいる通常40cmほどの高さのコンクリート壁を設けるわけですが、施工手順としては、耐圧板(床)のコンクリートを打設し、日を置いてから壁部分のコンクリートの打設を行います。なので、この基礎床と壁の間に隙間が出来てしまうと後々問題になるわけです。止水板は半分床に埋もれ、半分壁に入りますので、万が一、施工不良を起こした場合もこの止水板が水もシロアリも止めてくれるというわけです。

 耐圧板の高さは既存杭に合わせたわけですが、基礎の立ち上がり(壁)の高さを70cmほどにして解体した建物の床高より高く設定しました。

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↑ 写真左上に敷地南にある道路が見えます。道路沿いのブロック塀も既存のものを利用しました。ギリギリまで耐圧版を伸ばしました。写真右下の穴は、その先に既存鋼管杭があります。長さが足りなかったので、杭の蓋をカットして鉄筋を伸ばし、耐圧板のコンクリートと一体化させます。

 瑕疵担保保証のための配筋検査も無事終了しました。


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