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LED照明 [研究eco住宅]

今日は、照明器具メーカーのオーデリックのショールームに行って参りました。http://www.odelic.co.jp/showroom/

LEDは消費電力量が小さくecoではありますが、照度不足が気になるところでして、さらに、まだ器具代が高いことも、なかなか踏み込めない要因。照度不足がどんなものかと、実際に体験すべく、行ってまいりました。

ワタクシの印象としては、「電球色」と呼ばれる温かみのある、電球のような色の照明は、まだ少し暗いように思います。カタログでは100W相当とあっても、ルーメン(lm)表示されている光束を基本に考えた方が良いようです。蛍光灯のように、広がりのある光ではないようでして、一方向にしか照らしてくれませんで、カタログで100W相当とあるのは照明器具直下での明るさらしく、蛍光灯や電球の100Wと同じように考えては失敗するなと。。。

天井付け照明(シーリングライト)で、温かみのある色や白に近い色(調色)、明るい暗い(調光)をリモコンで調整できるというのはかなり魅力的でした。

ボリュームが小さく抑えられるので、上手く使いたいところ。

まぁ予算もありますが。。。まだまだ高いので。。。


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人工乾燥材を使うことはエコか? [研究eco住宅]

伐採した木を、製材すればそのまま建材として利用できるかと言えば、そうではありません。乾燥をさせて、含水率を20%前後に下げてからでないと、支障をきたします。含水率が高い材料を生木(グリーン材)というのですが、生木は乾燥する途中で割れたり反ったり、縮んだりします。生木を使って家を建てるとなると、その木が乾燥する途中に建具が動かなくなったり、ボルトが緩んだり、カビが生えたり、建物に致命傷を与えかねません。

木は乾燥をしなければならないのですが、伐採して葉をつけたまま山に3か月ほど放置する葉枯らし乾燥や、製材してから2.3年かけて天然乾燥を行ったり、重油や灯油を使って人工乾燥をしたりすることになります。重油や灯油を使うことに違和感を感じる方もいると思うのですが、天然乾燥をするには材を乾燥させておく工場が必要になりますし、それを管理する人が必要になり、年月を重ねれば金利もかさみ、確実に割高になります。まして、樹種によっては天然乾燥に10年以上かかる材もあります。

ええ。人工乾燥材を使うこともエコですよ。ワタクシはそう思います。天然乾燥材だけしかエコとは認めないなどと言ってたら、日本の木を使える、天然乾燥材を買えるだけのお金を出せる人は、極限られた人になると思うのです。そうなったら、日本の木が使われることは少なくなり、山の手入れをして生計をたてる人、木を切り出して市場に売って生計をたてる人などなど、山で生計をたてる人にお金が入らなくなり、今よりももっと山の手入れがされなくなること間違いなしです。

プロとして見極めなければならないのは、乾燥の仕方だと思うのです。乾燥して使えない材料になってしまっては問題です。と、この話は長くなるので、また今度。

エコは出来ることから、各個人が出来る範囲でやるのが良いと思うのです。油を使ってタンカーで外国から運んでくる材の方が安い時代に、日本の山のためにと、少し割高な国産材を使うこと自体が素晴らしいことだと思うのに、さらに割高な天然乾燥材を使うことしかエコと認めないなんて。そりゃ酷な話だと思いませんか? 30代、40代の年収の平均が一昔前より200万円低くなっているともいわれている昨今、毎日のおかずをふりかけにして山のためにと、お金出せますか? 

茨城あたりの民家は生木のまま組み上げて、そのまま1年放置し、乾燥させてから2年かけて内部の造作をするとか。その間の仮住まいの家賃出せますか? 皆が皆、出せるわけではないのではないでしょうか。出せない人は出せないなりのエコを考えれば良いと、ワタクシは思うのです。


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太陽光発電 [研究eco住宅]

とうとう梅雨入りですね。気になるのは我が家の濡れ縁。木が雨にぬれてまた美しいのですが、ほおっておくとカビが生えること間違いなし。早く保護塗料を塗らなければ。。。焦ります。。。

太陽光発電に何かと注目が集まる今日この頃ですが、ワタクシの個人的な意見としては、個人の戸建住宅に設置する太陽光発電に限って言えば、まだまだエコと呼ぶには程遠いと感じています。まず、パネルを製造する際にエネルギーが必要になりますし、ゴツイ設備を破棄する際にも大量のエネルギーが必要になります。太陽光発電の10年~15年の寿命も、冷蔵庫や洗濯機と同じ設備機器としての寿命を考えれば妥当ですが、足場を組み立てなければ取り換えられない屋根材と考えれば、その寿命はあまりにも短いと言えましょう。さらに言えば、年々パネルに積もる汚れから、発電量は徐々に低下していくでしょうし、何より太陽光発電するためのコストを各個人に負わせるのはあまりにも酷かと思うわけで。南側に設けるパネルの重さを考えれば、建物に偏った荷重を掛けることになり、耐震性能としては多少なりとも影響があるように思います。

国のエネルギー対策として、ドイツのように原子力を捨てて、太陽光発電所をつくるというならまだ理解できます。放射能物質の廃棄には相当な費用がかかっているでしょうし、何よりリスクを避ける為の策として有効です。

太陽光発電を戸建住宅に設置する策をとるのであれば、もっと、軽微な設備になるよう開発することが先決かと思います。製造時のエネルギーも、廃棄時のエネルギーも、もっともっと小さくする必要があるのではないでしょうか。せめて50年ほどの耐久性のある、軽くて、安く作れて、安く設置出来て、安く捨てられるものだったら、大賛成なのですが。。。

現在の設備で、国が補助金を出して、各個人の住宅に太陽発電装置を設置する、という策はエコ政策ではなく、経済政策だと思うのです。そう割り切ってしまうなら、悪くないのかもしれませんが、そんなお金があるなら、設備開発にお金をつぎ込んでみてはどうかと思うのですが、いかがでしょう??? どんなにお金をつぎ込んでも上記のような太陽光発電装置は造れないものなのかしらん??? 

もし、造れたら、世界中で売れますよねぇ。技術大国日本の名に掛けて、開発してみてはいかがかと思う今日この頃でございます。。。


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減税&補助金でお得にeco [研究eco住宅]

朝からニュースになっていますが、4月1日から、景気対策として税制面で優遇する措置が始まりました。その内の住宅関連について、まとめておこうと思います。

 

1.住宅ローン減税 http://www.mlit.go.jp/common/000037341.pdf

一般住宅の場合、控除期間が10年、控除率10%、最大控除500万円となりました。2,500万円のローンを組んだとすると、所得税や住民税から250万円の控除が受けられます。長期優良住宅の場合は最大控除600万円となり、平成20年までに行われていた制度より4倍近く増えたことになります。

また、これまでは所得税を対象としてきましたが、平成19年の税源移譲で所得税が減り住民税が増えたことから、本年度の制度では所得税だけでなく住民税からの控除も行われるそうです。

一般住宅では、平成21年と22年に入居した場合で、減税メリットが最も大きくなります。

 

2.長期優良住宅 特別控除 

 住宅ローン減税を利用しない方を対象の制度です。長期優良住宅とするために性能を強化するためにかかった費用を控除の対象とし、この性能強化費用の10%相当額(100万円が上限)がその年の所得税から控除されます。

「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000006.htmlの施行日(平成21年6月4日)から平成23年12月31日まで実施されます。

 

3.省エネ、バリアフリー減税

 バリアフリー住宅への改修で控除率10%、最大20万円、太陽光発電装置を設置する場合に限り最大30万円まで所得税の減税が受けられるようになります。平成22年12月31日まで実施されます。

 

4.高性能の優良住宅に金利優遇 フラット35S

 省エネルギー性や耐震性などに優れた住宅を取得する場合、民間金融機関と連携した長期固定金利型住宅ローンについて、優遇金利を適用するするものです。5月1日から新築・既存住宅を問わず、金利優遇期間が5年から10年に延長されることとなりました。

 

5.住宅用太陽エネルギー利用機器導入促進事業 http://www.tokyo-co2down.jp/taiyo/gaiyou/g3/

 平成21年度と、平成22年度(国は平成22年1月29日まで)、住宅に太陽エネルギー利用した機器を設置した場合、東京都や国から補助金が交付されます。おおよそ設置費用の半分ほどを補助金でまかなえる計算になります。

ちなみに、電力会社が太陽光発電の設備を設置している家庭から買い取る余剰電力の価格は1kw24円程度と言われています。平成22年度からは2倍の買い取り価格で10年間買い取る方向で政府が法整備を進めているようです。一方で、電力会社が負担増を転嫁するこの設備を持たない一般家庭の電気料金は最大1ヵ月あたり100円値上がりする見込みとのこと。

 参考:シャープ太陽光発電http://www.sharp.co.jp/sunvista/index.html

 

景気対策でもあるこれらの制度ですが、いよいよ、eco住宅、長期優良住宅普及に向けて動き出した感があります。


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次世代 家庭用燃料電池 [研究eco住宅]

メモを。

大阪ガス、京セラ、トヨタ自動車、アイシン精機の4社は、2010年前半の実用化を目指し、次世代の家庭用燃料電池を共同開発することとなったそうです。 

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090325AT5D2500425032009.html

(家庭用燃料電池とは? http://nonki-tun.blog.so-net.ne.jp/2009-02-02

上記の以前レポートした、今年5月以降に発売される家庭用燃料電池は、固体高分子型(PEFC)ですが、この4社が共同開発するのは固体酸化物型(SOFC)という、次世代型燃料電池といわれているものです。

固体高分子型(PEFC)燃料電池http://www.tokyo-gas.co.jp/techno/stp/00h1_j.html 

http://www.nyu.co.jp/nen/nen1/nen01.htm

固体酸化物型(SOFC)燃料電池http://www.tokyo-gas.co.jp/techno/stp/j_txt/19j.html

http://www.nmri.go.jp/eng/fuelcell/index_j.html

 

SOFCは、PEFCに比べて発電効率が良いだけでなく、運転温度が高いのでより多くの熱を利用することが出来る、燃料は天然ガスに限らない、出力密度が高いので小型化が可能など利が多いようですが、今のところ製造コストや耐久性の問題から実用化されていないそうです。

燃料電池といっても、その仕組みから色々あるようで、注目です。


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セルロースファイバー [研究eco住宅]

eco住宅と言えば、住まいの温熱環境性能を上げることは必須です。簡単に言ってしまえば、断熱性能を上げること。断熱材と言えば、これまた色々と種類がありまして、断熱材の製品自体の性能はもちろんのこと、施工性や費用、数年後の経年変化などなど、いろいろな角度から考えなければなりません。

例えば、安く最も使われているといわれている断熱材は、大工さんに施工してもらうわけなのですが、隙間が多く出来てしまったり、湿気を含んだまま放湿せずどんどんと縮んでしまい、数年後には断熱の効果が全く無くなってしまうことがあります。他に、性能としては優秀だけれど、熱に弱く、屋根下の夏の高温に耐えられず溶けてしまう、火にあたると有害物質を発生する、そんなものもあり、注意が必要です。

さらにさらに、ecoを唱えるならば、その製品を作る時のCO2発生量や、解体する時にリサイクル可能かどうか、そのあたりのことも充分考えたいところです。

そんな中、古紙を利用した、「セルロースファイバー」 という断熱材について勉強させていただく機会を得ました。これは新聞紙の古紙を利用していまして、生成時のCO2発生量が少なく、eco製品として注目され、製造しているメーカーも増えてきているそうです。南大泉を拠点にされている自社施工されている ㈱マツナガhttp://www.ms-matsunaga.jp/index.htmlというメーカーの方で、月曜日に営業の方が説明に来てくださいまして、本日は施工現場を見学させていただきました。少しレポートをまとめておきたいと思います。

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 ↑ 柱と梁の間に入れる断熱材です。このパイプを通じて、断熱材がどんどんと流れていきます。

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 ↑ 下地材にシートを張り、セルロースファイバーを入れていきます。現場で吹き付けすることで、隙間無く断熱材を充填することが出来ます。断熱にとって隙間は大敵でして、例えば1㎡あたり0.03㎡(例えば3cm×1m) の隙間があると、断熱の性能としては30%程度下がると言われています。

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 ↑ 密度は60kg/m3 だそうでして、パンパンに充填されている様子。パイプを入れていた穴から断熱材が飛び出すなんて事はありませんでした。穴はシートで塞ぎます。この密度は一般的に使われている断熱材の2.5倍の密度があり、防音効果もあるそうです。

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 ↑ 勾配屋根部分も入ります。この現場では、厚さ150mmとのこと。きちんと充填されているかどうか確認しながら吹き付け作業が続きます。夏の高温は屋根からの熱の取り込みが大きいですので、屋根だけでも断熱をしっかりしておくと良いように思います。

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 ↑ 換気扇などの穴も吹き付け前に見込んでおくようです。パイプで吹き付けるので、吹き付ける場所の幅としては40mm以上必要とのこと。

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 ↑ パイプが隅々まで届かせることで、隙間までしっかり充填するということ。パイプ穴は1m程度ごとに設けなければならないそうです。現場でシートを切っていただいたのですが、しっかり充填されているので全く落ちてきません。後から換気の為の穴を開けてもその周りの断熱材が落ちてくることはないようです。

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↑ ㈱マツナガさんのセルロースファイバーは100%天然素材だそうでして、容積率で98%が新聞紙、他に麻、ホウ酸、撥水材が入っているそうです。 (重さの割合では81%が新聞紙でその他が19%) 麻は長年の間に断熱材が沈んでしまうことを防ぐそうです。新聞なので、湿気に対しては吸放湿性を見込めるそうですが、雨漏りなどの水に対してはこの撥水材が有効だそうです。

ホウ酸は難燃対策、防虫、防カビのためとのこと。現場で火をつけてくださったのですが、すぐ消えました。表面で炭化するため、燃え広がらないそうです。

コストとしては少々お高いのですが、費用対効果を考えると優秀な部分が多いように思いました。

㈱マツナガの皆様、お忙しいところ、お時間をいただきましてありがとうございました。


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家庭用燃料電池 [研究eco住宅]

メモを。

先週、水曜日だったか、家庭用燃料電池の一般販売に先立ち、プレス発表が行われました。世界初の販売とのこと。その次の日、東京ガスで行われた説明会に参加して参りました。簡単に言ってしまえば、庭先で、都市ガス(天然ガス)を使って水素と酸素を化学反応させ、電気を発電し、発電する際の熱を使ってお湯をつくる設備です。

エネファームhttp://home.tokyo-gas.co.jp/enefarm_special/

燃料電池アカデミーhttp://www.tokyo-gas.co.jp/pefc/index.html

発電所では、石油や石炭、天然ガスなどの一次エネルギーの37%を電力として変換しているそうなのですが、63%を排熱として捨てているとのこと。この熱の冷却のために海水を使うため、海の近くに大規模発電所を建設するそうでして、都市の真ん中に発電所をつくるわけにゆかず、送電時のロスを考えると、さらに効率を下げていることになります。消費地のすぐ側で発電し、発電時の排熱でお湯をつくり(コージェネレーション)、タンクに貯め、給湯や暖房などに利用することでエネルギー効率を上げることが、家庭用燃料電池のねらいです。

発電量は0.3~1kwですので、照明器具分をまかなえるイメージでしょうか。足りない分は従来通り電力会社から購入します。電力をつくるたびに、お湯をつくり、給湯や床暖房などに利用します。戸建4人家族とすると、年間の6割を燃料電池で、4割を電力会社からの購入する試算となり、また、年間1.5tのCo2を削減出来るそうでして、この削減量は太陽光発電に匹敵するとのこと。

問題は価格と設備機器の寿命ですが、定価は2009年5月にパナソニックから販売されるもので、税込み346.5万円。国からの補助がおそらく140万円ほど見込める予定で、寿命は実際のところ8年程ではないかとのこと。地球のためとは言え、なかなか厳しい数字です。。。もう少し様子見した方が得策のように思います。

オール電化にずっと押されてきたガス会社としては起死回生を狙う品となること間違いなし。もう少し頑張って、庶民の手に届く数字にして欲しいところです。


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白熱電球廃止へ [研究eco住宅]

また一つメモを。政府は温暖化対策の一環として、白熱電球の国内での製造・販売を数年以内に中止する方向を打ち出す見通しになったとのこと。CO2の削減は、家庭からの排出量の1.3%、200万トンを見込んでいるそうです。http://www.47news.jp/CN/200712/CN2007121901000133.html

確かに22Wの蛍光灯が白熱灯100W相当の明るさなので、4~5分の1の消費電力になります。地球のためとなると、その方向はとても理解できます。我社も全て蛍光灯です。あ、一つ自宅から持ち込んだ照明が電球でしたね。どちらかというと、電気代の方が気になるのでそうしたのですが、蛍光灯にすると器具代は2倍ほど、電球代は10程高くなるわけでして。さらに、蛍光灯にも電球色型といって電球の色に近いものがありますが、だけれどやっぱり電球の暖かい雰囲気の色にはかなわないもの。さらに言うと、蛍光灯は調光が出来ません。光は空間演出には欠かせないアイテムなのですが、設計の幅が少し狭くなりますね。何より、既に取りついている器具自体、白熱灯しか取りつかない器具もたくさんあるわけで。。。だけれど地球の為にはやるしかないでしょう。照明器具も所詮、設備。取り換えを念頭に入れて設計すべきですね。ものづくり屋にとっては大きなニュースです。

調べてみると、フランスでは2010年から白熱灯の使用を禁止するとのこと。10月にサルコジさんが発表したそうです。禁止ですよ。禁止。そりゃまた大胆な。。。http://www.47news.jp/CN/200710/CN2007102701000051.html

蛍光灯でこの色、雰囲気が出せるよう、開発してもらえないですかね???


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