SSブログ
木の香る住まいづくり ブログトップ
前の10件 | 次の10件

構造見学会を開催します! [木の香る住まいづくり]

東京建築士会練馬支部 木の香る住まいづくり部会では、6月14日に木造住宅の構造見学会を開催させていただくこととなりました。上棟後(柱梁の軸組みが組みあがった後)の工事現場です。参加を希望される方は、nonki3@jcom.home.ne.jp までご連絡ください。今回のお住まいは、国が進める長期優良住宅を見据えたお住まいです。「丈夫で長持ち」 をキーワードに工務店さんがどのような工夫をされているのか、ワタクシも学びに参りたいと思います!!!

***************************************************************

 国は、造って2~30年で壊される住宅ではなく、丈夫で長持ちし、上手にメンテされていく長期優良住宅という制度を始めようとしています。このようなしっかりした住宅では、税金やローンが優遇される予定です。まだ、法案は国会を通っていませんが、先駆けて取り組んでいる工務店さんから現場の見学を快諾して頂きました。神奈川県大和市の工務店さんは現在4 代目で、百年の歴史を持つ元気な工務店さんです。見学させて頂く住宅は、柱や梁などの構造材と間柱や野地板などの羽柄材に、お施主さんの田舎の山の木を全て使った「木の香る家」です。半年以上山で葉枯し乾燥し、製材後も半年乾燥したそうで、色つやの良さが伺えます。柱・梁は4 寸が一般的ですが、この住宅は4 . 5寸( 135 ㎜ )幅です。骨太な構造で、曲がりのあるタイコ梁も組み上げられ、伝統の技と現代の技の良いとこ取りをした住宅だそうです。皆様ご一緒にいかがですか?

(この構造見学会は終了しました。)


コメント(0) 

まち中の家 [木の香る住まいづくり]

東京建築士会練馬支部 木の香る住まいづくり部会主催 「木の香る住まいづくりセミナー2008」 がスタートしました。本年度からワタクシも事務局です。皆様、よろしくお願い申し上げます。

本年度最初の活動として、6月1日、日曜日。プレセミナーが開催されました。住まいづくり部会(事務局)の田村さんが設計されたお住まいで、お施主さんのご好意から、竣工見学会を開催させて頂くこととなりました。昨年からお話をお伺いしていたこともあり、とても楽しみに当日を迎え、6人の方と、事務局3人の、計9人でお伺いしました。

今回のお住まいは、70代の女性が、お一人でお住まいになる家です。子供さんが巣立ち、2階建てだった住まいを取り壊し、20坪程度の平屋建てを新築されました。これは減築といいまして、ご高齢の方の住まい方として最近増えてきているようです。管理が行き届く大きさなのかも知れません。お一人用のお住まいとして気をつけることは何か、ご高齢の方のお住まいとして配慮しておくべきことは何か、等々、自分なりに考察テーマを掲げながら見学させていただきました。

080601 小岩の家 004.jpg080601 小岩の家 003.jpg

 ↑お施主さんは、もう何年も小学校でボランティアの先生をされているそうです。まちには、親子で教えを受けた人もいるとか。まちの宝のような、笑顔をお持ちの方です。

080601 小岩の家 006.jpg

↑家の工事に入る時に枝を剪定したケヤキですが、もうすっかり新芽が出ていました。まずは下に向かって葉が伸びるそうです。このケヤキ、80年ほど前は人の背丈ほどだったそうです。長年、まちを見てきたケヤキに、圧倒的な生命力を感じます。もう、まちの財産ですね。正面の街角部分には自治会の看板が建てられる予定とのこと。

080601 小岩の家 009.jpg

↑南の庭にもケヤキがありました。こちらは植えてから50年とのこと。東の道路から写真を撮りました。よく子供達が立ち寄ってくれるそうなのですが、この道路からの距離感、良いですねぇ。正面の大きな窓は広間の窓です。街路から庭が完全に見えないようにブロック塀を積み上げるより、誰かしらが見ている気配がある方が防犯の面から考えても有利と、一般的に言われています。

080601 小岩の家 047.jpg

 ↑以前はこのケヤキの葉が屋根の雨樋に落ち、それをマメに掃除されていたそうです。危ないので、雨樋は無くし、雨は庭にそのまま落ちるようにしたそうです。

080601 小岩の家 023.jpg

 ↑建て替えの場合は、昔の家の記憶を大事にしたいところ。ポーチの軒桁は以前の家の梁を再利用されたそうです。

080601 小岩の家 012.jpg

 ↑玄関に入ると、すぐ木の香りがしました。何とも心地良いこと。最近は無垢材を多用する場合でも接着剤を使っていると、新築時には独特の臭いがするのですが、全くもって清々しい空気でした。接着が必要なところはお米を擦って糊を作ったとのこと。大工さんのこだわりが香ります。玄関正面に、早速、大工さんの手作り家具がお目見えです。正面は納戸です。納戸の壁も杉板ですね。

080601 小岩の家 010.jpg

 ↑下駄箱も、傘立ても大工さんの手作りです。家具は材として購入すると高くつくのですが、丸太で購入しているそうで、お値打ちに出来たとこのと。下駄箱の取手も木ですね!!!

080601 小岩の家 020.jpg

 ↑のびやか広間で、南に北に風や光が良く通る、まさに健康的なお住まいです。窓の外の右側の倉庫はこれから壊すそうで、この倉庫を壊すと、その先の公園までが見通せるそうです。

080601 小岩の家 026.jpg

 ↑しっかり握って窓を開けられる、このサッシのハンドルは重宝されているそうです。窓の外、正面は緑のお庭、少し目を反らせると道を行く子供達。お孫さんも良く立ち寄ってくれるとか。まさに、まち中のお住まいです。

080601 小岩の家 022.jpg

 ↑床は唐松です。程良いお値段と、程良い硬さが特徴です。節があっても気にならないものですね。木は竣工した時の色合いと、数年経った色合いが違うもので、今は赤と白のコントラストの強い見え方をしていますが、これから徐々に全体が落ち着いた色になってくることでしょう。

080601 小岩の家 043.jpg080601 小岩の家 027.jpg

↑左は台所の後ろのカウンターと吊り戸棚。もちろん、大工さんの手作りです。合板をとにかく使わないという心意気で、台所の流しはタカラのホーロー扉のものを採用されたとか。ホーローは簡単に言うと、金属にガラス質の釉薬を掛けたもので、耐久性も優れています。http://www.takara-standard.co.jp/about_horo/index.html

↑右は和室の押し入れです。調湿機能抜群の杉板が張られています。この押入れ、1間(1,820mm)以上の幅があるそうで、最近の巾広のお布団も余裕で入ります。毎日、お布団を上げ降ろしされるそうですので、抵抗感なく、便利に使えるということはとても大切なことです。襖の上下にスリットが開けられ、中棚はすの子で、カビ対策は万全ですね。

080601 小岩の家 032.jpg080601 小岩の家 034.jpg

↑左は和室から広間とお庭を見ます。和室の温熱環境を考えると、大きな窓に直接面するより、広縁に障子を介して面する方が何と言っても快適。広縁は日向ぼっこにも良さげ。スダレのカーテンも柔らかな印象で、私的な和室のプライバシーはこの障子が守ってくれることでしょう。きっとまちの人達が覗いてくれること間違いなし。ムムム。。。広縁、あなどるべからず。欄間はお施主さんの妹さん宅にあったものをそのままはめ込んだとか。絵が浮かび上がるようでなかなか美しいですね。光が入る方向の欄間に入れると良い効果があるようです。

↑右は仏壇側を見ました。天井は無節の、綺麗な杉板です。天井は余り意識したことは無かったのですが、床板より静かな優しい木目のものを選ぶと空間のバランスが良くなるように思いました。竿縁は以前のお住まいの梁を割って再利用されたとか。思い入れ残る床柱も新居に引っ越しです。

080601 小岩の家 042.jpg080601 小岩の家 041.jpg

↑バリアフリーの水廻りです。浴室はユニットバスで、洗面所の床との段差が無く、扉は三枚の引き戸でした。右の写真のように視線の行く先に窓があるというのは開放感があって良いですね。杉の板壁に、光も風も良く通る、快適そうな水廻りです。

080601 小岩の家 033.jpg080601 小岩の家 029.jpg

↑左は和室の西日を遮る障子です。以前のお住まいにあったものを再利用されたとか。障子桟の細工が細かく、昔の職人さんの技が見えます。光を通すと美しいこと!!! 

↑右は広間から台所側を見ました。竣工の日から嫌な臭いが全くしない、まさに深呼吸の心地良いお住まいでした。まちの皆が気にかけてくれるような、まち中の住まいという視点から考えても、とても勉強になりました。 お施主さんには、引越前のお忙しい時にも関わらず、大勢で押し掛け見学させていただき、さらには、お住まいへの思いをお話くださり、本当にありがとうございました。見学会を調整してくださいました設計者の田村さんにも、深く感謝したいと思います。本当にありがとうございました。

 


コメント(0) 

まちづくり [木の香る住まいづくり]

練馬区のまちづくりセンターでは、まちづくり活動助成事業http://nerimachi.jp/work/grant-support.phpというのがありまして、「練馬まちづくりセンターは、練馬区民が住み続けたいと思えるような美しい地域環境と豊かな地域社会を実現するために、区民が主体的に取り組むまちづくり活動等に対して支援を行います。  」 (ホームページより抜粋) という意図を持って地域のまちづくり活動に対して助成を行っています。今日は午後からつい先ほどまで、助成出来る事業かどうかの審査がありました。ワタクシが活動に参加している 「木の香る住まいづくり部会」 も昨年は助成活動として認められた経緯があり、これまで、活動の内容を知っていただきたく、この審査会や中間報告会、活動報告会に出席し、発表をしています。

今日のプレゼンテーションで、落選をしてしまいまして、助成を受けられないこととなってしまいました。困ります。助成活動と認められないとなると、まず、公共施設にポスターを貼ることが出来ません。

セミナーの活動は、非常に公共性のあるものだと理解しています。

そもそも今日の審査員さんのお言葉に、「まちづくりを考えるのであれば、家の外回り、外構だけを問題にすれば良いのではないか。」 とのこと。これには、失笑です。賑わいのある通りを歩いたことがないのではないでしょうか。外構だけで良いまちがつくれると言ったら大間違いです。練馬のような100㎡前後の敷地が並ぶのであればなおさら、窓をどうやって開けるか、視線が通り側に抜け、犯罪抑止力のあるまちをつくるには、個々の家が街路とどう付き合うべきか。狭いから完全に街路からの視線を遮るなんて家ばかりになっては夜なんて、怖くて歩けないです。鳥の目でしかまちを見たことがないのではないですか?

さらに、「前々から活動の内容としてまちづくりに関わる活動であることは理解しているけど、今回のプレゼンテーションからはまちづくりの活動であることが理解できなかった。」 とのこと。何たるいじめっ子!!! 活動部隊は同じですし、急に方向転換するわけでもなく。むしろ、方向転換した他の活動の方には何故方向転換したのか、問いただすことをしていたのに、それを理由に不振を買うのは理解しがたいです。

そもそも、まちづくり活動って何でしょう。「練馬区民が住み続けたいと思えるような美しい地域環境と豊かな地域社会」 というのは、住宅の話はおざなりになっても良いのでしょうか。個人の話だからと片付けてしまって、公では触れない腫れ物のように扱っているのではないでしょうか。だけれど、まちというのは一軒一軒が集まって出来るもの。住まいに対する満足度が、まちに住まう満足度につながるのは間違いないわけで、だからこそ、練馬区としても個人の家に対して耐震診断の助成金を出しているのではないのでしょうか。住まいに対する満足度といったら、どうやってまちと付き合う住宅をつくるかはもちろんのこと、そのまちに、住まいについて相談できる 「まち医者的」 建築士(工務店)がいるかどうかだって、病院をどう配置するかと同じくらいまちにとっては大事なことだと思うのです。

別に、木の香る家をつくれといっているのではない。CMしているから信頼できる業者だと思ってしまうほど、一生の大金をはたいてつくるものなのに、住まいについて何も知らない、今の世の中はどう考えても可笑しいと思うのです。

いや、公がわかりやすく住まいについて、まちづくりという名の都市計画について教えてくれれば良いのですよ。現に、昨年のセミナーは公が出している資料をわかりやすく説明する場面は何度もあったわけですし。建築基準法の、経済不況を起こしてしまうほど厳格にする事態だって、住まい手さんの業界への失った信用を取り戻す為の法改正だと思うのです。厳格化は結局、住まい手さんに負担を強いる事態になっています。改正前には取り付けられたエレベーターだって、改正後には取り付けられない、そんな事態だって起きている。元はといえば、悪徳業者しか選べなかった住まい手さん側の知識の少なさも原因としてあると思うのです。そう、公がもっと住まい手さんにわかりやすく説明してくれるというなら、その方が良いと思います。

住宅の話と、まちづくりの話を分けろ? そんなの出来る訳がない。まちは一軒一軒が集まって出来ているのに。「まちづくり」 は 「ものづくり」 「くらしづくり」 と常に関わっているのに。

住まいから離れたところでやるのがまちづくり活動、そう公言するのですか? 


コメント(0) 

セミナー2008スタートです!!! [木の香る住まいづくり]

風薫る季節となりました。「木の香る住まいづくりセミナー」を昨年に引き続き開催させていただくこととなりました。本年も、まちと住まいをめぐる話題について、参加される皆様とご一緒に考えていきたいと思います。お気軽にご参加いただけると幸いです!

前回セミナーで話題にあがりました、 「まち中の家」 が竣工しました。木の香る住まいづくり部会の田村さんが設計された住まいです。まちの宝物とも言えるケヤキを大切に、まちの宝とも思える笑顔をお持ちのお施主さんと設計者、大工さんと、みんなの知恵を出し合い新築した住まいです。2階建てだった住まいを平屋建てに減築しました。プレセミナーとして、今年度のセミナーの内容についても、参加の皆様から御意見を募りたいと思います。ケヤキの新緑の香りと、柱梁の木の香りと。深呼吸しにいらっしゃいませんか?

2008.4.25小杉邸画像 0013.jpg

 ↑解体前のお住まいです。街角に立派なケヤキがありました。街の人達に愛されているケヤキで、このケヤキを残すべく、計画をまとめたと聞きます。

2008.4.25小杉邸画像 0011.jpg

 ↑工事中の写真です。愛しいケヤキではありますが、工事のこともありますし、ボリュームを抑えるべく枝を剪定したそうです。この5月、もう新緑が次々に芽吹いているようです。最初の写真では気づきませんでしたが、ケヤキの奥にマンションがありますね。住まいは2階建てから平屋建てにしたそうです。床面積を以前の建物より小さくすることを減築というのですが、最近、この方向で住まいを建て替える、あるいは、部分的に解体する方が増えているようです。日常的に容易に掃除ができる広さなのかもしれませんね。

2008.4.25小杉邸画像 0012.jpg

↑大工さんの思い入れも強く、健康素材だけで造ったと聞きます。天井にも壁にも羊毛系の断熱材が使われています。台所のシステムキッチンも接着剤を使う合板系のものは設置していないとか。木の香りのお住まいにきっと長いしたくなるのでは? ワタクシも早くお邪魔したいところです。

(このプレセミナーは修了しました。)


コメント(0) 

練馬まちづくりのWAメッセ [木の香る住まいづくり]

練馬まちづくり交流会 「WAメッセ2008」 が今週末、開催されます。準備にバタバタしておりまして、本日は木の香る住まいづくり部会の打ち合わせがあったのですが、しっかりお尻に鞭を打っていただきました。さぁ、ラストスパートです。頑張らなければ。折角資料を作るのだからと、宣伝したいところなのですが、チラシがまだアップされていませんで、とりあえず、発表者募集のチラシを。
  
   
まちづくりセンターの皆さ~ん、早くアップしてくださ~い!!! 
   
17日(土曜日)13:30~、18日(日曜日)13:30~東大泉の勤労福祉会館にて。
   
ワタクシは日曜日に参加予定です。建築士会では景観部会と、木の香る住まいづくり部会として活動を発表します。お時間のある方は、お気軽にお越しいただけると幸いです!

コメント(0) 

木の香る住まいづくりセミナー2007-3 Q&A [木の香る住まいづくり]

2月16日に開催されました、「木の香るすまいづくりセミナー2007-3」 におけるQ&Aをまとめます。

Q. 多摩では木材の乾燥はどうしていますか?

それぞれの製材所で対応しています。レストラン「La-毛利」 の場合は、10月末に伐採し、1ヶ月の間、葉枯らし乾燥し、皮をむき、背割を入れ、背割部分にくさびを打ちながら乾燥を行いました。(葉枯らしは、木材を伐採し、枝葉を上にして山側に倒し、そのまま1ヶ月~3ヶ月ほど放置しておきます。葉から水分が出されますので、乾燥には有利です。)葉枯らし乾燥には適する場所と適さない場所があります。日の光が当たるところと、放置しておいても安全なところが適していますが、ハイキングする人にとっては危険なこともありますので、ハイキングをする人が多い東京の山ではなかなか難しいと言えるでしょう。

Q. 多摩材の良さは?

森林面積としては小さく、ブランドにはなっていません。品質としては色つやが良いものです。

Q. 外国産材との値段はどの程度違うのか?

現在は8割が外国産材、2割が国産材と言われています。最近は、製品でないと輸入できないものがあったり、中国や東南アジアの超大市場により外材の値が上がったりなど、外国産材を取り巻く状況が変化してきています。現在では、国内の杉の方が安くなってきているようです。

Q. 多摩の山は荒れているという話も聞くのだが、実際はどうか?

健全な循環が望める価格では売れていないので、山が手入れされないという状況があります。手入れした良い(無節)材の利用が少なく、手入れした材も手入れしない材も同じ値段でしか売れないということもあります。多摩の山が苦しんでいることは確かで、真っ暗な放置林や、花粉対策に伐採され始めてこれまでと違った山の状況になりつつあるようです。

Q. 壁は漆喰が良いのでしょうか? 壁紙が良いのでしょうか?

シックハウス対策が進む建築業界ですが、無害とされているF☆☆☆☆の製品であっても全く臭わないというわけではありません。壁クロスはビニール製のものであれば、燃す際に問題があります。珪藻土も天然の健康素材として叫ばれていますが、壁に着けるためのノリに化学物質が使われることがあります。また、和紙や布を壁に張ることもありますが、木材程は調湿機能が少ないので、湿気の多い所に使うとカビが生えることがあります。杉板は湿気を吸ったり吐いたりしてくれますので、押入れに張るとカビ知らずの押入れになるようです。

Q. 木の香る住まいは良いのですが、価格が気になります。

実際は、住まいづくりを行う敷地の状況によっても価格は違いますし、設備によっても変わってきますし、プランをどういったものにするかによっても違ってきますので、坪幾らという話をすると一人歩きする危険性があるので、お話しませんが、住宅業者さんがつくる住まいと同じ程度と考えても良いのではないでしょうか。

Q. 定期的な点検はどうしたら良いのでしょうか?

屋根であれ、左官壁であれ、大工さんが統括するものなので、近所の大工さんに相談するのが良いと思います。

Q. ALCのシーリングは?

ALC とは、軽量気泡コンクリートパネルのことです。板状のものを工場で生産し、壁として並べるわけですが、板と板の間の継ぎ目に水が入らないようシーリングを打ちます。シーリングの打ち直しなどは劣化の具合に寄るのですが、部分的に同じシーリング材で打ち増しすることが出来ます。しかし、足場を組み立てて工事をしなければならないので、その分の費用を考えると、全体的にシーリングを替え、塗装をした方が良いのではないでしょうか。

Q. 溶融亜鉛メッキは錆に強いか?

「どぶ漬け」 とも呼ばれていまして、鋼材を溶かした亜鉛に浸し、表面に亜鉛の被膜をつくる技術です。錆や腐食が発生しませんし、亜鉛と鉄との間に出来た合金層により、鉄と亜鉛が強く結合しているため、長い年月を経てもメッキがはがれることがありません。

Q. 床下換気の話があったが、換気口から鼠が入る心配はないのか?

どちらの方が大事というものでもないのですが、鼠は3㎜あれば侵入すると言われていまして、決定打がないというのが実際のところです。床下の換気がきちんとされていないと、白蟻を呼ぶこともあります。換気口の前に物置などを置いて、換気口をふさいでしまう事の無いよう、ご注意ください。

Q. 木造とRC(鉄筋コンクリート造)と、耐久性はどちらが良いのでしょう?

RC の方は歴史も浅く、木の方がこれまで使われてきた歴史を見ると耐久性は良いと言えましょう。ただ、敷地の条件や、建物に求める条件によってRCの方が良いということもありますので、条件を考慮して判断すべきと思います。

Q. 楠の木の香りが好きなのですが、木の香りが良いものは何ですか?

ヒノキの香りが、やはり良い香りだと思います。杉もなかなか良い香りですよ!

 

本年度の 「木の香る住まいづくりセミナー」 はこれにて終了です。3回の開催で延べ48人の方にご参加いただきました。本当に、ありがとうございました。

食を考えるのと同じように、住も考えたいところ。来年度についても企画中です。


コメント(0) 

木の香る住まいづくりセミナー2007-3 [木の香る住まいづくり]

16日、木の香る住まいづくりセミナー2007 最終セミナーに参加しました。会場が練馬区役所19階の広い会場でしたので、どうなることかと心配していたのですが、講師2名に、事務局2名、一般の方18名と、多くの方にご参加いただきました。ありがとうございました。データアップの不具合で開始時間が遅くなるなど、参加の皆様にご迷惑をおかけいたしましたことお詫び申し上げます。まずは、講義の内容について、私見ながら、まとめたいと思います。 

■講義1:東京の森林から  講師:㈲浜中材木店 浜中英治さん

東京都の面積の36%は森林が占めるそうです。山の手入れ、木の伐採、皮むき、製材、乾燥など、木を製品にするまでのお話を中心にお伺いしました。野菜にも旬があるように、木にも旬があり、秋から冬に掛けて伐採するのが最適とされています。腐朽菌が寄り付きにくくなるなど、切旬に伐採した木には、昔から伝えられている効能がたくさんあるようです。

60年生の杉の木をチェーンソーで切り倒す場面は、何度見ても感動的なものですね。大泉にあるLa毛利http://www.la-mouri.com/というレストランでは、お施主さんと山に入り、お施主さんが伐採する木を選んだそうです。自分が選んだ木が柱となり、毎日一緒に暮らすなんて、素敵ですねぇ。

「無垢の木材は自分で呼吸して、雨が降ってじめじめすれば湿気を吸収してくれるし、逆に空気が乾燥しているときには加湿してくれる。」 というお言葉がとても印象に残りました。木は目に優しいばかりでなく、人に優しい空気をつくってくれるようです。

■講義2:長く住み継ぐ木の香る住まい 講師:㈱リノスコーポレーション 田村晴久さん

大金を投じて住まいはつくるもの。出来るだけ長く住み継たいところです。住み継ぐには色々とポイントがあるようです。

①暮らしの変化へ対応: 部屋の使い方、住まう人の人数によって間取りが変えられるとなると、暮らしやすいもの。耐力壁(構造的に有効な壁)を出来るだけ外周に配置し、間仕切り壁で暮らしの変化に対応する様にしておくと良いようです。また、住まいづくりの最初の予算は決まっているもの。新築時に住まいを完成させるのではなく、時間をかけて住まいを造っていくというものでも良いと思います。柱梁などの構造材は後々交換できるものではありませんのできちんとお金を使い、壁の仕上げや流し台、浴槽などの仕上げは安く仕上げて、後々、良いものに変えるという、のんびりした住まいづくりも楽しいのでは!

②経年変化への配慮: 日頃の掃除や点検、不具合を補修するなど、住まいの維持管理はとても大切です。講義では、水漏れや、鉄筋の錆など、建物の不都合が出た部分の多くの写真を提示していただき、とても勉強になりました。物と物をつなげるシーリングなどは耐用年数も短いもの、要注意して点検したいところです。契約書や図面の保管も有効で、70前の契約書や図面も見せていただきました。木は60年掛けて住まいづくりに活用できるような大木になり、その木を使う住まいは、是非とも次世代につなぎたいもの。図面は、そんな家守してくれる方への伝書鳩ですかね。。。

■講義3:いよいよ建て始めよう木の住まい 講師:㈱リノスコーポレーション 田村晴久さん

住まいをづくりには、まちを美しくする効能があります。講師の田村さんは、上記に紹介しましたレストラン 「La毛利」 の設計者でもあります。人が集まれる場所と雰囲気をつくることで、まちの財産と呼べる場をつくったとも言えましょう。ブロック塀を生垣にするだけでも、まち歩く人には優しい雰囲気になります。木の香る住まいづくりは、一軒から始まる心地よいまちづくりにつながるものです。

優先準備を決める、構造部分を最優先する、外装材や内装材で予算を調整する、設備は配管配線を優先する、工事が始まってからの変更は費用がかかる、工期は急がない急がせない、などが工事予算の配分のポイントとして掲げられました。

住まいを買うとなると思いもよらなかったことが、住まいをつくるとなると大きく広がるようです。


コメント(0) 

木の香る住まいづくりセミナー2007-2 [木の香る住まいづくり]

12月15日、練馬区役所19階1906室にて、「木の香る住まいづくりセミナー2007」 第2回が開催されました。17人の方のご参加をいただきました。ありがとうございました。

 今回は、練馬まちづくりセンターhttp://nerimachi.jp/の杉崎さんに司会をお願いし、和やかな雰囲気の中、多くの質問もいただきながら、話し合いが進められました。今回のセミナーの本題としては、「どうやってつくろう木の香る住まい」 で、お二人の講師の方のお話がありました。ワタクシの感想を少しばかりメモしておきたいと思います。

「古い家って、地震が怖いの?」 講師:今井信博さん (現代計画研究所)

 電車に乗って揺られていることを想像すると、重い人ほどよくグラつき、背の高い人の方が揺れが大きく、軽い人ほど揺れを気にせず立っていられるように、建物も軽くて低い方が地震には有利です。木は軽くて強い性質があり、その特性を活かせば、軽くて揺れに強い建物をつくることが出来ます。木造住宅には様々な工法がありますが、どんな構造・構法でも、きちんと設計、施工すれば地震に強い家となるのです。建築基準法で定めれられている構造の基準は、大地震に対して「壊れない」というもので、これは「倒れない」を意味し、「無傷」であるということではありません。地震に強い木の家は、1.構造計画に配慮した設計がなされている、2.正しく施工が行われている、3.建物の維持管理・補修が行われている、4.家具などの転倒防止対策がなされている、ことが条件となります。

「設計者 工務店ってなに?」 講師:加来照彦さん (現代計画研究所)

家をつくる時に相談する相手としては、設計事務所、大工・工務店、ビルダー、ハウスメーカーの4つがあります。設計事務所に相談する場合は、設計事務所と設計契約を行い、その設計図通りに施工する工務店さんと工事契約を行います。その外の大工・工務店、ビルダー、ハウスメーカーとは、設計施工一括で契約を行います。後者の場合も設計を行っていないわけではなく、自社の設計者か、他社の設計者に設計を依頼するか、設計業務を行っており、設計料も工事費に含まれます。また、ビルダー、ハウスメーカーの場合は、自社で施工部隊を維持している場合もありますが、工務店さんに下請け発注している場合もあります。

 

以下に、出席された方々からいただいた質問と回答をまとめます。

Q.木造の中に鉄骨造を組み合わせた建物の問題点は?

構造的にきちんと設計すれば問題はないのだけれど、材料の性質上、冷えやすい鉄骨と冷えにくい木との取り合いを考えると、断熱材との絡みもあるのだろうが、難しい部分もあります。

Q.重量鉄骨の耐震診断の費用は?

重量鉄骨であろうと、木造であろうと、練馬区が進める耐震診断の助成の上限は同じと考えていただいて良いでしょう。

Q.耐震というと目くら壁を思い浮かべるのですが、耐震の方法には目くら壁をつくる方法しかないのですか?

壁を増やして耐震補強したい場合でも、生活のことを考えると壁をつくりたくない部分もあると思います。その場合は、格子のように視線を通せる構造体をもうけるという策も考えられます。

Q.古い民家など、南に大きな開口窓が多いですが、耐震的には問題はないのですか?

壁の配置を考えると、バランスが悪いと判断される場合も多いのですが、古い民家は平屋が多く、2階部分があっても、1階の面積に比べて小さいですので、1階と2階の面積が同じ総2階建てで同じように南に連続する開口部を確保する場合よりは、有利と考えられると思います。

Q.建物を取り巻く法令はどのようなものがありますか?

建築基準法、建築施工例、告示、都市計画法、東京都安全条例、まちづくり条例、水道法、下水道法、などなど、様々な法があり、それに基づいて建物は建設されます。

Q.設計者に頼むと住宅メーカーに頼むより設計料が高くなると思うのですが?

住宅メーカーさんに依頼するとしても設計業務を行う人がいますので、お支払する金額の中に必ず設計料が見込まれていると考えて良いでしょう。設計事務所、工務店、ハウスメーカーどこに依頼しても、業務的には同じなのですが、金額的な配分が異なると考えてください。たとえば、設計事務所であれば、完全な自由設計で想いを反映させた設計にすることができるけれど年間に扱う数が少ないので設備機器を安く仕入れることが出来ない、ハウスメーカーさんは間取りは決まっているし広告宣伝費は割高だけれど設備機器は安い、など、お施主さんのお金をどうやって使っているか、その内訳が違うと考えていただければ良いと思います。

 

耐震改修については、練馬区の方で無料の耐震診断、助成制度があるようです。詳しくはお尋ねください。http://www.city.nerima.tokyo.jp/kenchiku/taisinnsokusinn/taisinn.html

 

次回は、年明けに開催されます。是非ご参加ください!

第3回 長く住みたくなる街と木の香る住まい
2月16日(土)pm2:00~5:00 練馬区役所 19階会議室(予定)
1. 長く住み継ぐ木の香る住まい 講師 田村 晴久(リノシスコーポレーション)
暮らしの変化への対応や、経年変化への配慮など、長持ちする木の家づくりのポイントを紹介します。愛着のある家を住み継ぐための住まいの維持管理や改修の仕方など、実例を交えて紹介します。
2. いよいよ建て始めよう木の住まい(Iさん宅計画) 
きれいなたたずまいの木の家。道行く人が心地よくなるような住まいは、まわりの環境も良くしていきます。実際どんな家になったんだろう?
加えて、工事の予算配分や工期やスケジュールなどのポイントを紹介します。


コメント(0) 

練馬まちづくり活動助成事業 中間報告会 [木の香る住まいづくり]

昨日は、古い友人の住まいに招かれ、数年ぶりの活きの良い語りと、友人家族の幸せそうな笑顔に出会え、秋の青空のような、清々しく暖かい午後を過ごすことが出来ました。友人に感謝です。築34年の公団住宅をリフォームし、豊かなに暮らしている様子で、改めてリフォームの良さを思いました。スケルトン(構造部)とインフィル(間仕切り部)の考えを明確にしておけば、数年後も、その時代に合ったインテリア、住まい方に替えられ、長く住まえるもの。公団住宅やマンションのリフォームのように、戸建て住宅にも必ず取り入れたい仕組みです。

何より公団住宅は、その時代にしっかりと居住性が追及されているだけあって、緑豊か、日当たり良しで、都心近くの居住環境としては最高ではないでしょうか。友人宅もリビング正面に桜の木が見え、春は花見に、秋は紅葉、何とリッチな立地でしょう!!!

 

、、、と、つたないオヤジギャグはそこそこに、報告をひとつ。11月3日13:00~16:40、石神井庁舎にて、財団法人練馬区都市整備公社 練馬まちづくりセンターhttp://nerimachi.jp/が主催する、「まちづくり活動助成事業 中間報告会」 が開催され、参加しました。

まちづくりセンターの 「まちづくり活動助成事業」 は住み続けたいと思えるような美しい地域環境と豊かな地域社会の実現のために取り組む、区民主体のまちづくり活動への支援を目的とした事業で、平成18年度よりおこなわれている活動です。

助成を受けている事業は13活動あります。小学校に芝生を植え維持管理とイベントを通じた交流を行う、石神井川を歩いて生態系の維持を考える、チアリーディングを行いながら環境学習をおこなう、出前遊び場と称して遊びによる人との関わりを広げる、生ゴミ回収の仕組みを広げる、などなど、とてもユニークで、参加してみたい活動ばかりです。まさに、楽しく地域に暮らす、心を豊かにするまちづくり活動で、美術館や図書館をつくるなどの都市整備と同じように、公が助成するにふさわしい活動だと思います。

「東京建築士会練馬支部木の香る住まいづくり部会」 も、まちづくり活動の助成を受けています。練馬区民の方々と建築士が同じ目線で住まいづくりを考え、練馬区における住まいとは何か、建て主と設計者との距離を縮めていくことで1軒1軒の住まいを良いものにし、まち全体を良いまちにしたい、との活動の目標があります。活動では、実際に企画段階から区民の方にもご参加いただいて、設計者間で話し合っているだけではなかなか広がらない、様々な意見交換が成されています。

この意見交換は全く活発なものでして、ワタクシなどは気おくれしてなかなか発言できないほどです。区民の方や諸先輩方の住まいやまちに対するお考えを聞くにつけ、まちの景観や住まいを何とかしたいと考えている人は建築士ばかりではないのだと、区民の方は区民の方で何やら歯がゆい思いをされているのだと、参加する度にお尻を叩かれる思いです。

中間報告会では、区民の方との活発な意見交換を評価されました。まだまだ始まったばかりの活動ですが、建築士が集まった内輪の活動ではなく、練馬まちづくりセンターのお墨付きを頂いている活動です。区民の皆様、これからも、どんどんと意見交換しましょう!


nice!(0)  コメント(0) 

木の香る住まいづくりセミナー2007-1 [木の香る住まいづくり]

27日土曜日に石神井庁舎で、「木の香る住まいづくりセミナー2007」 の第一回目のセミナーが開催され、13人の方にご参加いただきました。ご参加いただきまして本当にありがとうございました。

 昨年、打ち合わせにお伺いするたびに大雪が降ったり、嵐が来たり、お施主さんから、「嵐を呼ぶ女」 との愛称をいただきましたワタクシといたしましては、「やってしまったか。。。」 の思いだったのですが、大変な嵐の中、お越しいただきまして本当にありがとうございました。

スライドでのお話はそこそこに、じっくりと皆さんとお話出来たのは、とても良かったと思います。いただいた質問とお答えを、少しばかりまとめます。

 

 

Q.この活動は全国的なものなのか?

A.もともとは1984年に行われた、林野庁の「国産材ハウス」コンペが始動だと考えています。それ以前から、世論の高まりはあったのですが、山の状況を何とかするために、主流となりつつある外材を使ったハウスではなく、国産の材料を使って、良い循環を生み出そうという考えのものと、生産地である山から施工者、住まい手まで、川上から川下までの流れを再構築しようというものでした。現在は、地域ごとにこういった草根活動は盛んに行われています。練馬でも、東京建築士会練馬支部が中心となって活動を始めたところでして、今回が第1回目です。

 

Q.木造住宅は振動や音に弱いと聞いたが。

A.音や振動は、質量で対抗するものなので、確かに木造とRC(鉄筋コンクリート)造とを比較すると、RC造の方が性能は良いと考えられます。コストとの関係もあるのですが、1階と2階の間であれば、遮音シートを敷く、ALC板といって軽量コンクリート板を敷いて性能を高めることは可能です。外壁側も同様に考えられます。振動は地盤にも関わることですので、地盤改良をどの様に行うかにも関わってきます。周辺の状況を考慮して設計を行うのですが、環状線沿いの住まいなど、相当な振動を考慮しなければならない場合は、1階はRC造、2階は木造などの選択をすることも考えられます。

 

Q.耐火構造としなければならない地域なのだが、木造は出来ないのだろうか?

A.コンクリートで外壁を作らなければならないので、マンションリフォームと同じように、外回りはRC造にして、室内インテリアを木造にするという方法が考えられます。建築基準法でも木造の防火についてこれまで認められなかったことが認められるようになりました。http://www.howtec.or.jp/kokomademokuzai/fireproof/index.html 「燃えしろ設計」http://www.howtec.or.jp/kokomademokuzai/fireproof/1-2m.htmlといって、構造として求められる断面よりも大きい断面であれば、木造でも準耐火構造が可能です。コスト高ではありますが、外壁に土壁を施して仕上げに木板を張る、防火性能を上げる薬剤を加圧注入する木板を使うことも出来ます。

 

Q.シックハウス対策について、家具については対応されないままなのか。

A.家具は国土交通省の管轄ではないので、依然、対策がとられていないというのが現状です。建築基準法で換気することを厳しく定められているのは、建物側で対策を行っても、家具など、後々入るものが有害であると問題になるからと考えてよいでしょう。におわない有害物質もあるので、換気は必要なのです。

 

Q.木材の塗装はどういったものを使うのですか?

A.自然素材の、木材に浸透する塗装を使います。ウレタン塗装といって表面に膜を作るものは木材の呼吸を妨げ、ゆくゆくはボロボロとはがれてきて、メンテナンスとしても返って手間がかかることがあります。木材に浸透する塗装は、年に何回か住まい手さんに塗装を行っていただかなくてはならないのですが、新建材のように新品が一番美しく後は汚れていくだけの材料と違い、手を掛ければ手を掛けるほど時を重ねた風合いを楽しむことが出来ます。

 

Q.設計者と施工者にも相性があると聞くが、知人の大工さんに施工をお願いすることは出来るか? また、施工者を紹介してもらうことはできるのか?

A.相談次第だと思います。大工さん側でも、普段やっていないことを朗々として取り組みたいと思う方もいらっしゃいますし、やりたくないと仰る方もいます。設計者が施工者を紹介することは可能です。

 

とても良い活動だと励ましをいただいたり、草の根運動に尽力するワタクシといたしましては、嬉しい限りの1日でした。私達の活動は、実際に建物が建たないと意味の無い活動です。皆様にご理解いただけるよう、活動を続けていきたいと思います。

 

次回は構造や施工に関わるお話です。是非、ご参加ください!!!

場所が練馬区役所になりますので、ご注意ください。

 

■ 木の香る住まいづくりセミナー2007を開催します。

http://kinokaoruie.blogspot.com/2007/10/2007.html

「木の香る住まいづくりセミナー2007」を、練馬まちづくりセンターの「まちづくり活動助成」を受けて、東京建築士会練馬支部「木の香る住まいづくり部会」の主催にて今年度3回開催致します。

企画段階から住まい手の方に入って頂き、設計者や工務店といったつくり手側の一方的な想いになりがちな家づくりセミナーを、住まい手の方が疑問に感じていること、聞きたいことを中心に据えたプログラムに致しました。ユニークなのは、プログラム作成に参加された住まい手の方のお宅を実際にどのように計画して、どんな疑問に答えながら、どのように建てるか、セミナー3回の中で、住まい手の方も参加して具体的に紹介していくことです。また、建て替えや新築だけでなく、既存の住宅のリフォームに向けた耐震診断や耐震補強法なども紹介して参ります。是非ご参加下さい。お気軽にお申し込みください。

 

第2回 どうやってつくろう木の香る住まい
12月15日(土)pm2:00~5:00 練馬区役所 19階1906会議室


1. 古い家って、地震が怖いの? 講師 今井 信博(現代計画研究所)
木造には様々な工法があります。それぞれの工法の特徴や事例を説明し、その上で、地震に強い住まいづくりの基本的な考え方を紹介します。また、既存の住まいについて、建て替えが必要なのか、リフォームが可能なのか、耐震診断や耐震補強法などを紹介します。
2. 設計者・工務店ってなに?(Iさん宅計画) 講師 加来 照彦(現代計画研究所)
エっ!と世間を騒がせた耐震偽装問題。設計者って一体なんだろう?工務店って何をしてくれるの?住まいは、どうやって誰がつくってるの?設計屋さん・現場監督さん・大工さん・職人さん、意外にプレカット機械がほとんどつくってるのでは?様々な疑問にお答えします。

 


nice!(0)  コメント(0) 
前の10件 | 次の10件 木の香る住まいづくり ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。