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恩師の魅力 [ひとりごと]

どうしてもメモしておきたいので、昨日の続きを。

三重大学は海に近いだけあって、水産と教育の学校としてスタートした田舎の国立大学です。建築学科の歴史は浅く、私は12期生。恩師は大学が建築学科を始めたその時から赴任し三重大学建築学科をまさに牽引してきた人物ということもあって、退任記念パーティーには大学の教授から古い学生まで、それはそれは多くの人が集まり、大同窓会のような賑わいでした。

実は、私はこの恩師が大好きでして、仕事で良いものが出来たときは必ずメールで報告していますし、実家が三重ということもあり、卒業してから度々お顔を拝見しに大学や忘年会にお邪魔しています。お会いして何をお話しするということもなく、ただ、お顔を拝見しに。それはもう、ただ、ただ、卒業生に囲まれて機嫌良く笑ってらっしゃる先生のお顔を見に行くのです。

学生時代、この恩師には相当厳しくムチ撃たれました。大学の駐車場にて、車中、寝袋に包まれて何日も寝たものです。だけれど、多くの方がそうだと思うのですが、大学にいた時よりも社会に出てからの方が断然、学ぶことが多く、追い込まれることも多く、それはそれは強烈な体験であったわけでして、今となっては、おおよそ恩師から何を学んだのか思い出せないというのが正直なところです。

でも、なぜか、この恩師が好きなのです。

「建築を好きになってほしい。」 

その文言は、授業ノートに何度となく登場するそうです。最終講義から始まって、先日の退任記念パーティで知ったことは、先生はかなり情熱的な教育者であるということ。その思惑通り私は建築が好きになり、卒業してからも建築が好きであり、少しづつでも成長し続けていることを、卒業してから10年経た今でも先生に報告したいのかもしれません。

いつまでも多くの人を魅了するものとは、不屈の情熱かもしれない。

片田舎まで集まった多くの人と、主役のくせに自身のスピーチそっちのけで、これまでの教育と、これからの教育のために全力を尽くす恩師を見て、そう思ったり。

そして、そんな素敵な恩師に出会えた私は、誠に幸せ者であると思ったり。

また、良い報告が出来るよう、頑張らなきゃいけません。


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