法令集読み始めました。 [アトリエ暢氣(のんき)一級建築士事務所]
2015年 確定申告 [アトリエ暢氣(のんき)一級建築士事務所]
2014年 確定申告 [アトリエ暢氣(のんき)一級建築士事務所]
毎年恒例の確定申告終了しました。今年もバタバタしていて青色申告会の相談予約をし忘れたこともあり、最終日前の木金土の予約なしで相談に応じていただける日に来るように指示を受け、土曜日11時に受付に行くと、予約番号88番。あら、末広がり番号で素敵~なんて喜んでいるのも束の間、大混雑。「夜になるかと思います。」なんて言われて、お手上げ。一時保育に預けていた暢太を迎えに行き、自宅で数字入力。夜8時40分頃家を出て、暢太と共に青色申告会へ。順番待ちと数字を見てもらっている間、暢太はタブレットで「ガンダムの逆襲のシャァ」をヘッドホンで鑑賞。時々「ウォォォ」なんていう暢太の声に焦りながら、夜10時20分に終了~。もっと早く動けば良かっただけなのに、暢太に「働くって大変なんだよ~」なんて言いながら夜中に自転車で帰りました。オホホホホ。反省反省。。。来年こそはスムーズな確定申告を目指します(´д`;)
定期講習会 [アトリエ暢氣(のんき)一級建築士事務所]
今日は、一級建築士の3年に一度受けなければならない定期講習会に出かけています。朝9時40分から始まって、17時30分に終了予定。まさに1日仕事です。最後には40問のテキスト見ながらのテストもあります。主にこの3年間で変わった建築法規を学びます。1cmを超えるテキストを2冊いただきますので、相当変わったんだなぁという印象です。地震があるたびに建築法規はガラリと変わるので、日本の建築は地震との戦いなんだなと改めて思います。あとは、環境や省エネルギーの話が随分増えました。もはや地球のことを考えない建物は有り得ないということでしょう。
只今お昼休み。新宿ってすごい都会だなぁ〜なんて、窓からの景色を堪能中です。 こんな近距離でビルばかりの景色なんて、日本においては他に無いのではないでしょうか??? いつも下から眺めてばかりなので、この高さからの眺めは新鮮です。( ̄O ̄;)マサニ クチ アングリ。。。
事務所登録 更新 [アトリエ暢氣(のんき)一級建築士事務所]
今日は、事務所登録の更新に新宿の建築士協会へ行って参りました。5年に一度の更新ですので、初めての更新となりました。
5年前は建築基準法や建築士法が大きく変わった頃でして、事務所開設の用意を全くしていない状態の中、法が変わる前に既得権を得ようと急いで登録したことを思い出します。今思えば、急いで登録しなくても良かったかなぁと。。。
パソコンやら本棚やらが揃って、開業のお知らせを方々にお送りしたのが平成19年11月1日でして、その日が創立記念日ではあるのですが、法の下での行事はまた格別。無事、事務所登録の更新が出来ましたこと、お世話になっています皆様に感謝したいと思います。本当に、ありがとうございました。これからの5年もどうぞよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m
建築士定期講習 [アトリエ暢氣(のんき)一級建築士事務所]
3年ほど前だったか、建築士法が変わりまして、設計事務所に所属する全ての建築士は、3年に一度講習を受け、試験を行うこととなりました。その3年の期限が迫っておりまして、先日、ERI(建築確認申請を審査する一民間業者)で一日講習と試験を受けて参りました。講習を受けるのは苦ではありませんで、新しい情報を得ることもままあり、この免許更新手続きも悪くない制度ではないかと思っています。
何にせよ、修了証をいただいて、一安心です。
笠原けい子 経歴 [アトリエ暢氣(のんき)一級建築士事務所]
■一級建築士 第306396号 ○設計統括専攻建築士 ○まちづくり専攻建築士
■参加活動 ○東京建築士会練馬支部
■経歴
●1973年 三重県四日市市の材木屋兼工務店(中村木材株式会社http://nonki-tun.blog.so-net.ne.jp/archive/c2300306779-1)に生まれる。多くの松丸太と両親の書く美しい手書きの住宅図面を見ながら育つ。父は元宮大工。
●1997年3月 三重大学大学院工学研究科博士課程前期建築学専攻 今井研究室 修了
●1997年4月 株式会社現代計画研究所http://gkk-tokyo.com/ 入社 「民家型構法の家」の設計監理や、戸建て住宅地における街づくりの仕事を担当する。担当物件の掲載雑誌○住宅建築2005年12月号○住宅建築別冊54「民家型構法の家づくり」http://nonki-tun.blog.so-net.ne.jp/2007-12-31
●2001年12月 一級建築士試験合格。登録料6万円に怖じ気づき、2002年8月にやっと登録。時の国土交通大臣は扇千景さん。免許証には交付者として扇さんの本名、「林寛子」が記されています。
●2007年3月 株式会社現代計画研究所 退社
●2007年6月 アトリエ暢氣一級建築士事務所 事務所登録 一級建築士事務所(都)第53591号
●2007年11月 アトリエ暢氣一級建築士事務所 開設
住まいづくりに思うこと [アトリエ暢氣(のんき)一級建築士事務所]
2007年の3月にまるまる10年勤めた現代計画研究所という設計事務所を退社しました。それは一人で設計活動をしたいと思ったからです。
勤め人となっていた10年間、構造設計事務所さんや工務店さんと一緒に住まいづくりをしたり、ハウスメーカーさんたちと街づくりをしたり、柱梁の故郷である山を歩いたり、様々な経験を積みました。その中で感じたことは、住まいづくりの窓口はたくさんありますが、小さな窓口は担当者の力量で出来るものは大きく変わるということ、ハウスメーカーさんなどの組織の大きな業者さんでは家づくりの費用の内20~30%は広告費や会議を重ねる人に費やされていると言うことです。派手に宣伝する組織こそ、その分だけ大切な住宅建設費用が削られているといっても過言ではありません。設計事務所でもやり方によっては違うでしょうが、窓口はあの人、平面図を書く人は違う人、現場を監理する人はまた違う人など、本当にお施主さんの思いをきちんと反映出来るかどうか、怪しい仕組みを持っている場合もあります。
お施主さんと良く相談できる体制を大切にするためにも、住宅は一人で設計するのが適当であると思うのです。街の中から住まいがどう見えるか、毎日の生活の舞台として暢氣(のんき)に楽に暮らせるか、鳥の目から蟻の目まで提案したいことは山ほどあります。空間構成や生活動線、植木や建具の鍵の仕組み、台所の引き出しの位置、神棚の配置に、物干し竿の高さ、窓の大きさや断熱性能、屋根の遮熱や構造、柱や梁の材料、照明器具に床暖房まで、隅々まで計画することこそ満足につながるもので、お施主さんからのありとあらゆるご要望を統括し、構造設計者さんや工務店さん、職人さんや材料屋さんの間に立ち、整理整頓する設計屋でありたいと願います。
毎日というようにお施主さんから電話が掛かってくる、毎日というように長いメールがお施主さんから来る、そんなお施主さんの熱い想いは大歓迎です。これまでにお付き合いさせていただいたお施主さんから、今でもメールやお電話をよくいただきます。そんな竣工後のお施主さんからの暖かい連絡こそが、何よりの成果であると思います。
一生に何度とない住まいづくりをご一緒に楽しみませんか? お気軽にご連絡ください。
笠原けい子
基本理念 [アトリエ暢氣(のんき)一級建築士事務所]
長く愛せるお住まいをご提案します。
◆出来たてが一番美しいのではなく、年を重ねた風合いを楽しむ
完成時が一番美しいのではなく、時を重ねるたびに美しい風合いを楽しむことが出来る、そんな住まいづくりを心がけています。木や土、紙、瓦などの自然素材を中心に使います。自然素材は、新しい素材に比べて高価ですし、隙間や反り、割れなど、昨今嫌われることの多い素材で、先人が日常的に行ってきた維持管理を求められます。だけれど、年を重ねれば重ねるほど、新素材には無い美しい風合いを楽しむことが出来ます。「古くて汚れてきたから建替える」 のではなく、「この柱も梁も照りが出てきて綺麗で力強いし、少し手を入れればまだまだ暮らせる」 そんな住まいは長い目で見れば経済的にもお得です。
↑杉を多用した住まいです。玄関に入ると杉の香りに包まれます。
◆生活が住まいに負けない
一生の買い物になる住まい。だけれど、生活は一生の内にどんどんと変わります。子供がまだ小さいから、いつも一緒にいられる大広間と大きな寝室が欲しい、中学生になったら個室が欲しい、子供が独立したから大きな趣味の部屋が欲しい。これらの生活の変化を受け入れられるよう建物を支えるために必要な壁(耐力壁)は外壁を中心に配置し、室内側の間仕切壁の内、取り払えない耐力壁は最小限にします。「あちこち不便な家だから取り壊すか。」 ではなく、「あの壁は取り払えるはず。ちょっと相談してみよう。」 生活が住まいに負けちゃいけないんです。
↑ 工事中に急遽2世帯住宅に変更しました。検討を重ねて、急いで2階に台所と洗面所、浴室を設けました。工事よりも早く生活の変化が訪れることもあります。生活が住まいに負けないよう、生活の変化を吸収できる住まいであるべきです。
↑良相の家では、子供部屋として計画したのは3室です。竣工時にはお子さんは幼く、個室は不要とのこと。2室(写真左)は大部屋にし、後々間仕切れるように壁に下地を入れました。1室(写真右)は2階ホールの延長として風や光が通るよう、3枚引き戸でホールと区切るようにしました。
◆風が流れるおおらか空間
盛夏の頃、古い民家に入って涼しい想いをしたことはないですか ?木陰に入り、汗がひいていくのを感じたことはないですか? たとえば、アスファルトに打ち水をすると1㎡あたり1リットルの水で2℃表面温度が下がり、温度変化が起こったことで風を呼び込むことが出来るそうです。風の通り道を確保し、天井高を出来るだけ高く空間をおおらかにつくったり、窓外に落葉樹を植えたりすることで、ぐっと快適環境に近づきます。窓を開けず壁を並べがちな北東あたりにこそ、風の通り道があるものです。デッキテラスや広めのバルコニーで夕涼みにビールといった半屋外空間での楽しみもしかり。まずは昔からの知恵を拝借して、自然の力を利用したいものです。
↑良相の家では引き戸を多用し、窓の配置に配慮しました。風も光もよく通ります。
◆長いお付き合いを見越した設計
大金をつぎ込んで建設する住まいなので、長く付き合いたいもの。だけれどエアコンに寿命があるように、材料にも寿命があり、長い年月の間には傷む部分が出てきます。傷みが予想される部分は最初から取り替えやすいように設計します。また、出来るだけ綺麗に、長持ちするように使いたいもの。シンプルすぎる設計より、まずは汚れにくい設計、メンテナンスしやすい設計を基本方針とします。身体と同じように住まいも少しづつメンテナンスを重ね、一生お付き合いしたいものです。長いお付き合いを見越した設計であれば、建設当時は構造の柱梁にお金を掛けて内装は安く仕上げ、お金が貯まったらよい仕上げに変えるということも出来ます。 「ローンが終わった、さぁ建替えるか」 ではなく、「ローンが終わった、さぁ外回りや部屋内の仕上げをちょっと良いものに変えよう。」 家族の成長と共に住まいの成長を見守る。月日を重ねてゆっくりと住まいづくりを楽しむのも良いものです。
↑良相の家では、外壁に漆喰壁を、屋根に瓦を、軒裏には杉の板を採用しました。新建材だと数十年後にその製品が存続しているかどうか怪しいですが、昔からある素材であれば定期的なメンテナンスで長く使うことが出来ます。室内側では掃除機などが当たって壊れやすい角にコーナーガードを入れました。子供さんのハードな使い方にも対応出来ます。
◆手作り品を身近に置いて、職人さんから元気をもらおう
新しい技術や新しい素材を効率よく取り入れる反面、ドアノブのように毎日触れる部分や建具のように毎日目にする部分に、手作り品をつかうのも良いものです。長年つちかった技を持つ職人さんには活き活きと輝く目を持って仕事に取り組んでいる人がたくさんいます。大工さんに左官屋さん、ガラス工さん、鋳物工さん、などなど。身近なところに手作り品を置いて、毎日、元気のおすそ分けはいかがでしょうか?
↑木の香る書庫(写真左)では、電気配線が入るモールも大工さんと電気屋さんに制作を依頼しました。杉の机も本棚も大工さんの手作りです。
↑セカンドライフを楽しむ家では、建具に作家さんに制作していただいた装飾ガラスをはめ込みました。
◆街に住まいを自慢する
住まいは敷地内だけで完結するものではありません。ヨーロッパの街なみが個々の美しい建物の集積であるのと同じように、美しい街並みを作るのは美しい我が家から、そう位置づけしても何ら大げさなことではないのです。原色の外壁にしたところで街に自慢できる住まいになりますか? いえいえ、もっとスマートにセンス良く街に自慢できる住まいが理想です。街から我が家がどう見えるのかを突き詰めることは、逆に言えば、街からの景色はどうで、街路からの視線とどう付き合うかを考えることにつながります。「外から見られるのが嫌だからシャッターは閉めっぱなし。」 そんな街との関係性では風の通る家、日の当たる快適な家とは言えません。街と良い関係を保ちつつ、街に自慢できる住まいをつくるには、外構も重要な要素なのです。
↑木の香る書庫では、外構や庭木の設計を行いました。芝を貼った庭からデッキまで緩やかなステップ3段であがっていけます。魔除けといわれているナンテンやセンリョウ、マンリョウも植えました。塀を高くして外との関係を絶つのではなく、アルミフェンスと程よい高さのブロック塀で、風は通るけど見えにくい、防犯にも役立つ関係をつくりました。