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木の香る住まいづくりセミナー2007-3 [木の香る住まいづくり]

16日、木の香る住まいづくりセミナー2007 最終セミナーに参加しました。会場が練馬区役所19階の広い会場でしたので、どうなることかと心配していたのですが、講師2名に、事務局2名、一般の方18名と、多くの方にご参加いただきました。ありがとうございました。データアップの不具合で開始時間が遅くなるなど、参加の皆様にご迷惑をおかけいたしましたことお詫び申し上げます。まずは、講義の内容について、私見ながら、まとめたいと思います。 

■講義1:東京の森林から  講師:㈲浜中材木店 浜中英治さん

東京都の面積の36%は森林が占めるそうです。山の手入れ、木の伐採、皮むき、製材、乾燥など、木を製品にするまでのお話を中心にお伺いしました。野菜にも旬があるように、木にも旬があり、秋から冬に掛けて伐採するのが最適とされています。腐朽菌が寄り付きにくくなるなど、切旬に伐採した木には、昔から伝えられている効能がたくさんあるようです。

60年生の杉の木をチェーンソーで切り倒す場面は、何度見ても感動的なものですね。大泉にあるLa毛利http://www.la-mouri.com/というレストランでは、お施主さんと山に入り、お施主さんが伐採する木を選んだそうです。自分が選んだ木が柱となり、毎日一緒に暮らすなんて、素敵ですねぇ。

「無垢の木材は自分で呼吸して、雨が降ってじめじめすれば湿気を吸収してくれるし、逆に空気が乾燥しているときには加湿してくれる。」 というお言葉がとても印象に残りました。木は目に優しいばかりでなく、人に優しい空気をつくってくれるようです。

■講義2:長く住み継ぐ木の香る住まい 講師:㈱リノスコーポレーション 田村晴久さん

大金を投じて住まいはつくるもの。出来るだけ長く住み継たいところです。住み継ぐには色々とポイントがあるようです。

①暮らしの変化へ対応: 部屋の使い方、住まう人の人数によって間取りが変えられるとなると、暮らしやすいもの。耐力壁(構造的に有効な壁)を出来るだけ外周に配置し、間仕切り壁で暮らしの変化に対応する様にしておくと良いようです。また、住まいづくりの最初の予算は決まっているもの。新築時に住まいを完成させるのではなく、時間をかけて住まいを造っていくというものでも良いと思います。柱梁などの構造材は後々交換できるものではありませんのできちんとお金を使い、壁の仕上げや流し台、浴槽などの仕上げは安く仕上げて、後々、良いものに変えるという、のんびりした住まいづくりも楽しいのでは!

②経年変化への配慮: 日頃の掃除や点検、不具合を補修するなど、住まいの維持管理はとても大切です。講義では、水漏れや、鉄筋の錆など、建物の不都合が出た部分の多くの写真を提示していただき、とても勉強になりました。物と物をつなげるシーリングなどは耐用年数も短いもの、要注意して点検したいところです。契約書や図面の保管も有効で、70前の契約書や図面も見せていただきました。木は60年掛けて住まいづくりに活用できるような大木になり、その木を使う住まいは、是非とも次世代につなぎたいもの。図面は、そんな家守してくれる方への伝書鳩ですかね。。。

■講義3:いよいよ建て始めよう木の住まい 講師:㈱リノスコーポレーション 田村晴久さん

住まいをづくりには、まちを美しくする効能があります。講師の田村さんは、上記に紹介しましたレストラン 「La毛利」 の設計者でもあります。人が集まれる場所と雰囲気をつくることで、まちの財産と呼べる場をつくったとも言えましょう。ブロック塀を生垣にするだけでも、まち歩く人には優しい雰囲気になります。木の香る住まいづくりは、一軒から始まる心地よいまちづくりにつながるものです。

優先準備を決める、構造部分を最優先する、外装材や内装材で予算を調整する、設備は配管配線を優先する、工事が始まってからの変更は費用がかかる、工期は急がない急がせない、などが工事予算の配分のポイントとして掲げられました。

住まいを買うとなると思いもよらなかったことが、住まいをつくるとなると大きく広がるようです。


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