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我が家の耐震性は? [ものづくり]

我が家の耐震性はいかがなもの?

尋ねられて、色々と調べています。不安を煽ることになっても仕方がないし、その建物を設計した訳でも、設計図通りに建てられているかどうか監理していたわけでもないので、安易に大丈夫なんて言うことも出来ず。特に、木造ではない、構造設計屋さんが入って出来た建物は、判断に難しいところ。

色々な人の意見を聞いて、データも調べて、建物の築年数も問題。雨水が漏れて構造に影響が及ぶこともあるので、維持管理の状況を聞いて、見て。最終的には、お施主さんが今の建物で安心かどうか、判断してもらうしかないと思います。耐震補強するにしても費用の掛ることなので。

安心かどうか。要は思い次第かと。

東京都都市整備局では、第6回目となる 「地震に関する地域危険度測定調査」 を実施し、この2月に結果を公表しています。地域の地盤と、1981年以降の新耐震基準で設計された建物かどうか、木造なのか、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、軽量鉄骨造なのか、などから、地震に対する危険度を測定したようです。木造住宅の密集度なども合わせて調査し、火災に対する危険度も測定、地域を5ランクに分け、総合的に危険と考えられる地域を示しています。http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/bosai/chousa_6/home.htm

新耐震基準(1981年6月)後に確認申請を行っていれば、まぁ何とかなる、という話をよく聞くのですが、この指標と、建物の構造形式、地盤とを掛け合わせて、「建物全壊率」 というのを数字で出したようです。P.28の表をみると、軽量鉄骨、台地1、新耐震基準以降の建物である我が家の倒壊率は2.94% と読めるということでしょう。ここまで明確に数字を出せるとは。脱帽です。http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/bosai/chousa_6/download/houkoku_2.pdf

実際に兵庫県南部地震で倒壊した建物の多くは、新耐震基準以前の建物が多く、それ以降の建物は比較的被害が少なかったようです。新耐震基準は関東大震災級の地震をターゲットにしたもの。関東大震災級の東京、山の手の地盤の推定加速度は300~400gal、兵庫県南部地震での地表における加速度は600~800galで、新耐震基準より遥かに想定を超えるものだったようです。

平成7年に法制化された 「耐震改修促進法」 のターゲットは、この新耐震基準以前に確認申請された建物です。自治体が改修のための補助金を出す制度を作っていますが、練馬区でも、対象となるのは新耐震以前の建物とのこと。一つの目安になることは間違いないでしょう。

※新耐震基準とはhttp://www.megaegg.ne.jp/~total/data/sintaisin.html


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