埼玉スタジアム2002 [旅 まち歩き]
昨日は完全オフでした。午前中はガッツリ掃除。午後から、埼スタへ、浦和×名古屋戦に参戦です。ワタクシはこの埼スタが大好きでして、レッズファンだから当たり前といえば当たり前なのですが、運営はもちろんですが、建築としてとても美しく、建築計画としても優れていると思っていまして、行く度に惚れぼれするので、少しばかりレポートしたいと思います。
浦和美園駅からスタジアムまで20分ほど歩きます。試合開始前1時間半前ですが、5万2千人集まっただけあって、もう多くの人が歩いていました。途中にあったオフィスでしょうか、1階窓、2階窓にレッズのロゴが。
駅前のマンションベランダからはちらほらとレッズのフラッグが。20分も歩くのに、この道は苦にならないのです。白髪のご年配の方も、子供も大人も、スタジアムが近づいてくるにしたがって、何とも気持も高まります。スタジアムの正面あたりに新駅の計画があるのですが、今と同じように歩いて行く方を選択するかもしれません。この長いアプローチがゾクゾクするのです。
道中、沿道には多くの出店が並びます。から揚げやら、焼きそばやら、カレーやらケバブまで。ユニフォームやTシャツなんかも売られています。時々、だらだらと歩みを止めながら、徐々に近づいてくるスタジアムの軽快な屋根を眺めながら。
竣工は2002年、梓設計と聞いています。この大胆にかけたトラスの2枚屋根が単純明快で、でも微妙な曲線を使っています。この曲線が、学生の頃、「美しい曲線とは何ぞや。」 なんて思いを図面にぶつけていた超青二才時代を思い出させてくれるのです。
ゲートをくぐり、いよいよ歓声の中へ。
秋の夕焼けに映えること映えること。広角レンズではないことを恨みながら。
試合前の練習が終わり、選手達が一旦、控室に帰った後。スタジアムは戦いの前の静寂に包まれます。
試合は0-0で引き分けです。選手たちは相当疲れていました。過密スケジュールなのだから、仕方無いでしょう。事務所の名前に一文字いただいている、ヤマ(山田暢久選手)が怪我をしたようで交代しました。心配です。
試合が終わり、スタジアムも赤に染まります。
劇場を設計する際は、気分を高揚させるアプローチの演出と、劇が終わった後の気持の高まりを冷ます空間をいかにつくるか、それがポイントになると教えられました。試合後、埼玉スタジアム正面には、500円でカレーやチャーハンなどが買える出店が並びます。そして、多くの人が少しばかり空腹を満たし、呑みながら今日の試合を語り合い、一時を過ごした後、帰ります。帰る頃には電車も空いて、ゆっくり帰ることが出来ますしね。日の高い頃は、芝生広場でサッカーを楽しむ親子もいます。余韻を楽しみながら。
劇場設計としては満点ではないでしょうか。
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