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「無理だから出来る」 [ものづくり]

今日の春一番の黄色い空と、強い風には驚きました。梅の開花ニュースも届く中、明日は寒くなるようですが、一歩一歩春に近付いているようです。

お仕事の方も、少しずつお声を掛けていただけるようになって参りました。ワタクシを選んでくださった方々の期待を裏切らないよう、しっかり勤めさせていただきたいと思います。

ここ数日、築30年近いお住まいに据え付けられたマルチエアコンを調べていました。ナショナルに何度か問い合わせたところ、ナショナルの製品ですが、床置き型で温水を使って暖房をし、冷房は現在と同じ仕組みとのこと。東京ガスのTES http://home.tokyo-gas.co.jp/living/tes/about/ と呼ばれている仕組みに近いのかもしれません。今となっては、ナショナルでは同じ仕組みのものは製造していないそうです。設置は家の真ん中に、冷房用の室外機やお湯をつくるボイラーは屋外に設置される設備です。配管は使えるかどうか尋ねたのですが、やはり、30年前とのこともあり、最近の設備の配管を行く圧力が違うので使えないだろうとのこと。30年経てば全面改修するという策もあるのでしょうが、床材は取り換えたばかり、外壁は改修したばかり。それぞれ耐用年数が違うので、それはそれで当然のこと。どうしたものか。。。

建物の寿命から考えると設備の寿命は本当に短いもの。出来るだけ単純で、取り換えが簡単な仕組みを御提案したいと思います。ではありますが、往々にして新しい設備はとても合理的(経済的)で心地良いもの。床暖房しかり。ソーラーパネルしかり。お施主さんの「快適に暮らしたい」という思いと、後々の設備の取り換えと、諸々を充分検討し、じっくり相談しながら、設備には向き合いたいところです。

 

メモを。今週のNHK総合、「プロフェッショナル仕事の流儀」 は、繊維機械を販売する中小企業経営者の片山象三さんのお話でした。機械の技術者ではない方ですが、繊維を産業とする地域の未来を掛け新しい機械を開発するべく、出資者と造り手との間に立ち不可能を可能に変えていく姿に、とても感動しました。「あきらめなければ失敗ではない」 「希望が無いことが一番辛いこと」 「素人力」 「人を結ぶ」 「無理だから出来る」 「産地の為にやっているんだ」 言葉が響きます。http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/080219/index.html 設計屋の仕事は、実は相当地味。お施主さんの満足を追い、職人さんが心地よく造れるよう、産地が元気になるよう、法を司る人の意に背かぬよう、まさに人の間に立つもの。そして、お施主さんはもちろんのこと、関わった人が出来たものを何年も愛し、関わった人それぞれが自身の代表作と自慢できるものが造れれば最高最良。片山さんの姿勢は学ぶことが多いように思いました。(ちなみに、再放送は2月25日25:05~25:50NHK総合です。)

中小企業の良さの一つは、フットワークが軽いこと。ワタクシの良いところは若いこと。まずは、多くの方から多くのことを学ばせていただければと思います。皆様どうぞ存分に、気兼ねなく、鞭打ってくださいませ!!!


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