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家庭用燃料電池 [研究eco住宅]

メモを。

先週、水曜日だったか、家庭用燃料電池の一般販売に先立ち、プレス発表が行われました。世界初の販売とのこと。その次の日、東京ガスで行われた説明会に参加して参りました。簡単に言ってしまえば、庭先で、都市ガス(天然ガス)を使って水素と酸素を化学反応させ、電気を発電し、発電する際の熱を使ってお湯をつくる設備です。

エネファームhttp://home.tokyo-gas.co.jp/enefarm_special/

燃料電池アカデミーhttp://www.tokyo-gas.co.jp/pefc/index.html

発電所では、石油や石炭、天然ガスなどの一次エネルギーの37%を電力として変換しているそうなのですが、63%を排熱として捨てているとのこと。この熱の冷却のために海水を使うため、海の近くに大規模発電所を建設するそうでして、都市の真ん中に発電所をつくるわけにゆかず、送電時のロスを考えると、さらに効率を下げていることになります。消費地のすぐ側で発電し、発電時の排熱でお湯をつくり(コージェネレーション)、タンクに貯め、給湯や暖房などに利用することでエネルギー効率を上げることが、家庭用燃料電池のねらいです。

発電量は0.3~1kwですので、照明器具分をまかなえるイメージでしょうか。足りない分は従来通り電力会社から購入します。電力をつくるたびに、お湯をつくり、給湯や床暖房などに利用します。戸建4人家族とすると、年間の6割を燃料電池で、4割を電力会社からの購入する試算となり、また、年間1.5tのCo2を削減出来るそうでして、この削減量は太陽光発電に匹敵するとのこと。

問題は価格と設備機器の寿命ですが、定価は2009年5月にパナソニックから販売されるもので、税込み346.5万円。国からの補助がおそらく140万円ほど見込める予定で、寿命は実際のところ8年程ではないかとのこと。地球のためとは言え、なかなか厳しい数字です。。。もう少し様子見した方が得策のように思います。

オール電化にずっと押されてきたガス会社としては起死回生を狙う品となること間違いなし。もう少し頑張って、庶民の手に届く数字にして欲しいところです。


コメント(2) 

コメント 2

fuji

最近、エネルギー源に何を使ったらいいのか薦められなくなりました。

今後10年20年を見越したときに、その時に残っているエネルギー源、持続可能か消費のみなのか・・

電気・ガス・灯油の順に安くはなれど、石油もどこまで供給できるか、ガスも何時までもつのか・・ならば電気かと言えば、原発にも耐久年数があるわけで、ならば薪、ペレットか?

こちらのように、煙を出しても比較的うるさくない場所ならばいいのですが、都会だと大変そうだし、薪やペレットをストックしておく場所も必要。
いずれくるエネルギー変革に備えていく必要があります。

by fuji (2009-02-03 16:07) 

tun

ほ~んと、難しいですよね~。
設備は簡単に取り換え出来る、簡単にメンテナンス出来るもの、
を選定する際の決め手にしているのですが、
確かに、先進的な設備は快適なもの。
ちょっと良い車を買って、数年後には取り換える、
そんな感覚でないと最新の快適を得ることは出来ないように思います。

CO2を減らしてくれるというけれど、寿命が短ければ、設備を造る時、廃棄する時は地球にやさしくないわけですし。

安い夜間電力を利用するオール電化にしても、何時まで電力会社が夜間電力を安く設定し続けてくれるのか、分からないところもあったり。

床暖房を考えるにしても何がベストなものなのか。。。
すこぶる快適なだけに悩みどころですね~。
by tun (2009-02-06 18:49) 

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