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コンクリート打設 [木の香る書庫]

耐圧版のコンクリート打設に立会いました。

まず、搬入されるコンクリートの詳細については、「配合表」の提出を求めます。配合表では、設計で記載した強度や水セメント比、骨材の内容、コンクリートと混ぜる水の試験成績表など、事細かに記されます。

今回の設計基準強度(指定の圧縮強度)は24N/mm2です。これは、大雑把に言ってしまうと、1cm2当たり約240kgの荷重に耐えられる強度を持つという意味です。実際に打設するコンクリートの強度(呼び強度)は、設計基準強度に+3N、さらに、気温による補正を行った「呼び強度」で発注します。2月は一番厳しい頃でして、温度補正として+6Nすると、33N/mm2となります。

コンクリートにとって、塩分は大敵。鉄筋が内部から錆びてしまいます。そうなると膨らみますから、コンクリートを割って顔を出します。コンクリートのひび割れは水を呼び、さらに錆を呼ぶことになります。錆は酸性なので、アルカリ性のコンクリートとしては中性化へ向かうこととなり、耐用年数を落としてしまいます。 配合表では、特に水、骨材に塩分が入っていないか注意します。今回のコンクリートは、細骨材(粒の大きさ5mm)は霞ヶ浦の砂、粗骨材(25~5mm)は霞ヶ浦の砂利のようですが、塩化物量は0.001%とのことですから、問題無いと判断しました。

特に気をつけたいのは水セメント比です。水とセメントの割合で、水量W、セメント量CとするとW/Cの百分率で示します。水が多いほど練り混ぜやすい半面、強度が下がります。今回は55%で設計しました。

今回は搬入時に一部を試験体として確保、試験場で強度試験を行います。

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 ↑ 見るからに硬そうなコンクリートでして、バイブレータを掛けながら入れていきます。バイブレーターは掛けすぎると空気量が変わるので注意が必要です。

DSCF0041.jpg

 ↑ 右の職人さんはタッピングでコンクリートを押さえていきます。

DSCF0050.jpg

↑ その後、コテで押さえます。この後、建物の周りの立ち上がり基礎について、型枠を組んで、コンクリートを打ちます。一週間以上置いてから、型枠を外します。


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