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鳥取方式で芝生化 [植栽メモ]

メモを。

東京都では校庭の芝生化が進められています。子供達が怪我を恐れず裸足で遊べたり、夏でも芝生の上は涼しかったり、見た目としても楽しめたり、芝生化することは大いに利があると思われます。だけれど、メンテナンスが大変であることや、芝生が痛むことが原因で子供達が校庭を使えない日がある、なんてことも小耳に挟みます。さらに、除草剤や農薬などが必要となると、本末転倒で、返って心配事が増えるようにも思います。

外構(庭、エクステリア)を設計する際、よく芝張りをお勧めするのですが、芝が数年後には雑草に負けてしまい、最初のイメージとかけ離れた状態になってしまうこともあります。

芝生にも色々あるようでして、厳しい使用条件にも耐えうる 「鳥取方式」 という方法があるそうです。鳥取県広報課のホームページからその特徴を抜粋すると、

1.夏芝(バミューダグラスを用い、ポット苗を6月に移植)、冬芝オーバーシーディングにより年中青々とした芝生
2.短期間(3-4ヶ月)で芝生化
3.芝刈りと施肥のみで、年間維持管理費は100円/平方メートル以内
4.除草剤や農薬を一切使用しない:環境と利用者に優しい芝生化が可能
5.専門業者でなく、誰でも施行可能な芝生化
 

報道ステーションでの特集が一目瞭然です。http://www.tv-asahi.co.jp/dap/bangumi/hst/data/feature_asx/5488.asx

「冬芝オーバーシーディング」 というのは、バミューダグラス(ティフトン419またはティフトン328)は通常、冬枯れするそうでして、それに対応するため、ペレニアルライグラスという夏の高温に弱い品種の種子を毎年購入して9月中旬に散布するそうです。まぁ、個人の庭であれば、冬は枯れていても良いようにも思いますが。。。

繁殖力が強いそうでして、この方式を勧めるグリーンスポーツ鳥取でも自宅の庭では高麗芝を勧めているようですが、そこは使い方次第で、子供が良く遊ぶ庭とか、駐車場とか、ハードな使い方をする場所ではとても有効な方法であるようです。境界際にヨウ壁を使わず法面(斜面)にして芝生や潅木を植えて魅せる境界とすることがあるのですが、土質と勾配によっては土が流れてしまうこともあり、悩みの種でして、そんな場所でも繁殖力の強い芝であれば土が流れるのを防いでくれるかもしれません。

一週間に一度は刈り込む必要があるそうですが、何せ安くてメンテナンスが楽というのが最大の魅力。ただの芝生の広場から、子供達の遊び場へ、ひいては、まちの遊び場へ、まちづくりという視点から考えれば、鍵となる方式と言えるのではないでしょうか。

子供の影の無い公園も、芝生化すれば何か変わるかも?

グリーンスポーツ鳥取http://www.greensportstottori.org/lawn/

鳥取方式仕様書http://www.greensportstottori.org/download/pdf/tottori-housiki.pdf

ちなみに、Jリーグ100年構想では、校庭の芝生化を勧めているそうです。サッカーくじの収益による2009年度の助成として、過去最高の約61億円を地方自治体やスポーツ界に校庭の芝生化事業を含めて幅広く支援することが決まったとのこと。http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jleague/headlines/20090409-00000038-kyodo_sp-spo.html 

芝生の上で幼いころから走り回れる環境がそろえば、日本のサッカーのレベルはどんどん上がるかも???

ちなみに我が家の芝生つくりはhttp://nonki-tun.blog.so-net.ne.jp/2011-05-18


コメント(2) 

コメント 2

Kiwias

ティフトン芝が高麗より柔らかいのがひとつの特徴であり、遊ぶのにとても気持ちがイイですが自宅の庭に高麗をおすすめする理由はあまり利用が激しくない場所ではティフトンを週2回ぐらい芝刈りをしないといけなくなります。

一般的にはこれがかなりの負担となりますので、もっと芝刈りの回数が少ない高麗でいいのではないかと思うからです。
by Kiwias (2010-09-08 09:21) 

tun

コメントありがとうございます。

「木の香る書庫」の外構工事の際、検討したのですが、地元の造園業者さんもKiwiasさんと同じことをおっしゃって、お施主さんもそこまで芝刈りしなければならないと大変だからと、高麗芝にしました。

ティフトン芝は高麗芝より柔らかいのですね。息子を裸足にして、高麗芝の上を歩かせようとしたのですが、痛かったのか嫌がってレジャーシートから出ませんでした。上記の映像だと小さい子が裸足で走りまわっているところがあり、きっと高麗芝とは違う特徴があるのだろうと思っておりました。

ご教授、ありがとうございました。
by tun (2010-09-08 16:42) 

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