龍勢 [旅 まち歩き]
10月11日、秩父市は吉田町で行われました龍勢祭りにいって参りました。親戚が集う祭りでして、のんた(息子0歳)のお披露目も兼ねて、朝から丸一日、ゆっくりして参りました。http://www.ryusei.biz/festival/ryu01.html
龍勢祭りとは、江戸時代から行われていまして、手短に言えば手作りロケットを打ち上げるお祭りで、年に一度、10月の第二日曜日に行われます。27流派あり、30基ほどが15分間隔で打ち上げられます。秋晴れの空にロケットが打ち上げられる様は圧巻でして、見ている方は本当に楽しいのですが、仕掛ける方はそれはもう大変で、大人が本気になって、この一日のために一年間切磋琢磨する、いわば、「大人を子供にさせる」町を挙げてのお祭りです。
↑ 一気に500mほど上がります。今年は30基打ち上げられました。
↑ 頂上まで上がると、仕掛けられているパラシュートやら、唐傘やらが開き、ゆっくりと降りてきます。この日は、朝方に月も出ていて、なかなか宇宙を思わせる景色でした。
↑ 秩父の山を悠々と泳ぐパラシュートもなかなか。空をあんなふうに泳ぎたいなぁ。。。なんて思ったり。さわやかな朝に打ちあがる龍勢も心地よいのですが、夕焼色の雲をたなびかせる龍勢も絵になります。一日ゆっくり楽しむのが通です。
↑ 遠目の写真だと小さく見えますが、長いロケットですので、流派の人達が数人で運びます。先端のロケット部は、松の木をくりぬいた物で、直径25cmほど、長さ90cmほどあります。火薬を詰め込むのも技が必要とのこと。
↑ その日の湿度や天候にも影響され、打ち上げに失敗することもあります。打ち上げられる約30基の内、半分が失敗、なんて年もあったり。失敗でも、離れたところから見る分には、不謹慎ではありますが、豪快に爆発する様はなかなか綺麗だったりします。
↑ こんなハードな使い方をする打ち上げ櫓は一体何で作られているのやら??? と思いきや、ヒノキの丸太で作られています。木は火に弱いなんて、一概に言っちゃぁいけないですよねぇ~。 さらに、一年中雨ざらしでも耐えられるわけでして、木は優秀ですわ。
↑ ええ。15分間隔で打ち上げられますから、赤トンボなんかも激写したりして。美しいですねぇ。どうです!このデザインセンス。羽の先端に朱をのせるとこなんて、粋じゃないですか!!!
↑ バッタ君も近くで見ると、なかなか可愛いお顔をしています。そろそろ冬支度を始めた方が良いのでは?
↑ 秋といえばコオロギ。良い声で鳴いていました。
↑ 雄大な秩父の山をバックにロケットを打ち上げるのですから、さぞや田舎の楽しきお祭りと侮ることなかれ。数年前に東京大学の研究室が参戦しましたが失敗したそうで、理屈ばかりではなく、経験がものを言うようです。
↑ 秋ですねぇ。。。
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