西伊豆 重要文化財岩科学校 [旅 まち歩き]
修善寺の駅前でレンタカーを借りて、只今、西伊豆の南、松崎町にいます。お目当ては、長八美術館となまこ壁の街並みですが、その前に、明治の大工さんの心意気を拝みに、岩科学校に参りました。
↑ この不思議な立面! 丸窓に正面のバルコニー、地域の色のなまこ壁に瓦屋根、立派な松にドウダンツツジ、アプローチの瓦敷き、堂々とした左右対称の建物、洋と和が程よく、バランス良く混在していて、巧みな技に脱帽です。
↑ 1880年、明治13年に2,630円66銭で建てられたそうです。今のお金にすると、0を5つぐらい付けて×3程度でしょうか。平成4年に2億円、2年掛けて改修したそうで、室内はまだ新しい雰囲気でした。
↑ この一番良いところからハクセキレイ君が見下ろしてくれます。今日のお客さんはどんなかな? なんて思ってるのかしらん???
↑ モダンな外観に対して、室内は日本の昔からある材料で作られています。この高さは和の世界では庶民的な高さではないと思うのですが、障子が連なり、あたたかい雰囲気があります。
↑ 和釘の手作り感も立派なものですが、明治13年にはもう洋釘が流通していたということでしょうか。
↑ 室内は大きな松梁を贅沢に使った力強い空間です。少し暗いようにも思いますが、明治13年ごろの照明はどうだったのでしょうか? 銀座に電灯が登場したのは明治15年といいますから、蝋燭を使っていたのかもしれません。
↑ 丸窓のからくりは、四角のガラス戸で室内側で引く仕組みです。窓枠は木です。
↑ 力強い松梁に、畳み敷きの教室です。2階は南に面していない教室でも明るいですね。それにしても、新しい素材の空間に入ったときとは違う感覚でして、何やら落ち着いてしまいます。素材の力はすごいものですね。
↑ 2Fホールの入江長八の鏝絵です。
↑ 裁縫室です。障子に、畳敷きに、漆喰鏝絵師の入江長八の作品が彩りを加えます。女の子達が使っていたであろう部屋に似合う、この可愛らしい色。朱色に緑に青、それぞれ鮮やかな色なのですが、しっくり落ち着いた雰囲気があります。
「漆喰鏝絵(しっくいこてえ)とは、壁面に漆喰を鏝を用いてレリーフ状につくり絵の具で彩色したもの。これを考案したのは松崎出身で江戸から明治にかけて活躍し左官の名工とうたわれた入江長八である。鏝絵は、左官本来の建物装飾から額縁・塑像・掛け軸にまでおよび、家内安全、火災除け、不老長寿といった建築主の願いを見事に表現したもので、その後江戸から全国へ広まっていった。」
↑ モズです。雄だと思います。色々な鳥の鳴きまねをする鳥で、漢字では「百舌」と書くそうです。明るい茶色に灰色に白に、ポイントはやはり、目元の黒でしょうか。
↑ ジョウビタキの雄です。この配色、驚きさえ覚えます。冬鳥で、市街地にもいるらしいのですが、初めてお目にかかりました。威厳のある、初老の紳士のようなお姿です。
中伊豆 修禅寺 [旅 まち歩き]
弘法大師が平安時代におこしたお寺です。2代将軍の源頼家が幽閉、暗殺の舞台となったお寺です。
↑ お清めの水は温泉で、お堂の左の寒桜が満開でした。
↑ 改修された階段と建具の鏡板はケヤキでして、惚れ惚れする木目でした。関東はケヤキが多いですねぇ。
↑ 棟に平瓦が使われていました。美しいものです。
中伊豆 指月殿 [旅 まち歩き]
今日の続きを。北条政子が我が子である源頼家の菩提をとむらうために建立したのが、指月殿です。伊豆で現存する最も古い木造建築とのこと。間口5間半(約9.6m)のこじんまりした地味なお御堂でした。関東武士の質素倹約が故なのか、母としてではなく、将軍としては物足りなさを感じて、あるいは、身内に厳しく対面を保つ等々、冷静な政治家の性なのか、いろいろと考えてしまいました。
お墓は指月殿の隣にひっそりとありました。大きな石は頼家没後500年を記念して建立されたもので、お墓はその奥の小さな五輪です。
中伊豆 修善寺の小径 [旅 まち歩き]
中伊豆 源範頼の墓 [旅 まち歩き]
修善寺です。修善寺の駅から修善寺温泉街までバスで8分というので、とりあえず、歩いてみました。
↑ まずは、たぬきがお出迎えしてくれました。剥製だと思います。この遊び心、最高です。2月28日に訪れたので、狩野川は静かですが、次の日の3月1日は渓流釣り解禁日。まだまだ寒いですが、多くの釣り人が渓流釣りを楽しんでいました。たぶん、狙いはアマゴでしょう。
修善寺といえば、源頼朝と政子の子供、鎌倉幕府の2代将軍であります、源頼家の最後の地ですが、まずは、叔父様の源範頼から。
↑ お墓は集落の奥、山の中腹にひっそりと奉られていました。現場の大将のお墓としてはあまりにも寂しい限り。しかもお墓の基盤がコンクリートで補強されていたり。。。何だか少し気の毒でした。
↑ 傍らの池には、立派なヒキガエルが。寝ぼけ気味で、我々の存在には気づいているようで、逃げなきゃ、でも体が動かない~というようなゆっくりした動きでした。 冬眠明けか、激やせ状態です。
↑ イカルです。恐らくご夫婦です。
↑ 黄色い口ばしが特徴です。石神井公園でも一度だけ見かけたことのある鳥です。
中伊豆 江川邸 [旅 まち歩き]
重要文化財の江川邸です。http://www.egawatei.com/ 江戸時代始めから続いたお代官様の家です。400年前に建築された建物だとか。
中伊豆 桜にメジロ [旅 まち歩き]
中伊豆 河津桜 [旅 まち歩き]
江川邸まで歩いて正解です。
中伊豆 旧上野家住宅 [旅 まち歩き]
家は夏を旨とすべし。
隙間だらけの換気充分、健康素材住宅ですね。
中伊豆 韮山です。 [旅 まち歩き]
クレジットカードのポイントが貯まりまして、伊豆畑毛温泉に一泊、夫婦してご招待いただくこととなりました。浦和レッズのアウェイ戦での貧乏旅行を常としている者としては、ワクワクしっぱなしなのですが、子供が産まれてからではゆったり旅行も出来ないでしょうから、楽しんで参りたいと思います。
まずは、中伊豆の韮山です。今日は富士山は見えません。
↑ メインストリートは真っ直ぐ広々。
↑ 銅像は、頼朝と政子です。 蛭ヶ島は源頼朝が幽閉されていた地です。平清盛もこんなにはずれの地から反旗をひるがえすとは思いもよらなかったことでしょう。。。と思うほど、自然に囲まれた田舎です。
↑ 夫婦つながりで、ムクドリのご夫婦です。左の小さく色の薄いのがメスです。足の指に注目! 雄は開いていますが、メスは閉じています。鳥の世界にも色っぽい仕草とか、あるのでしょうね、きっと。
↑ タヒバリです。数羽で群れとなって田お越しされた田んぼを飛び歩いていました。残ったモミでも食べているのでしょうか。これがまた保護色でして、しかも動きが早く、ピントが合いませんの。。。