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木造建築の防耐火性能 [ものづくり]

本日は、練馬区都市計画審議会でした。が、ワタクシ的には惨敗感がありまして、チト棚上げ。その前に、2つの講座のメモをまとめておこうと思います。

26日NPO木の建築フォラムhttp://www.forum.or.jp/の総会に行って参りました。木の建築フォラムとは、「木に関心のある方が木の建築、利用促進を考える会」 であるとワタクシは位置づけしています。昨今の関心は、木の防耐火と構造が主らしく、この日は特に耐火に関する実験や、耐火性能のある木の建物事例が発表されました。

「火事場では、鉄骨の建物なら飛び込まないけど、木の太い柱梁の建物なら飛び込む」 なんて消防士さんが言ったとか言わないとか。木が燃えるのは事実ですが、ある程度の太さのある材であれば、燃え始めると木の表面が黒く炭になり、木の芯まで燃えるには時間がかかると言われています。木の芯まで燃えてしまえば建物は崩壊しますので、木の芯まで燃えるには時間が掛かるというのは、すなわち、非難する為の時間を稼ぐことが出来るというわけです。

木は燃える、という材質だけが前面に出たおかげで、住宅が密集している都市部では、なかなか外壁や、外壁側の室内壁には木が使えなかったり、消防士さんに信頼されているかもしれない太い柱梁が使えなかったり。 「それは誤解なんです!」 なんて、材木屋の娘としては叫びたかった訳なのですが、昨今は諸先輩方のご尽力のお陰で、実験が繰り返され、実際にこれまで使えなかった部分でも木が使えるようになって来ました。

印象に残ったのは、体育館の屋根を木造に出来るということと、杉の集成材のJパネルhttp://www.length.or.jp/ma-01.htmが防火構造の大臣認定(お墨付き)を得ようと動き出していることです。http://msarchi2.exblog.jp/7977401/ 

厚60mmの板壁↓が防火性能のある仕組みとして認定されるのも近いのでは? 

今まで認められていないものに対して、自身の信じるものを頼りに、実験を重ね、国まで動かしてしまう諸先輩方の行動力と思いの強さに、圧倒され、感動さえ覚える、そんな学びの場となりました。

 

■参考

外装への木材利用http://www.howtec.or.jp/kokomademokuzai/fireproof/3-3h.html

内装制限を受ける特殊建築物等http://www.howtec.or.jp/kokomademokuzai/fireproof/4-2.html

燃え代設計http://www.howtec.or.jp/kokomademokuzai/fireproof/1-2m.html

 

というわけで、5時起きが日課の我が家。29日のまちづくり講座の日記はまた次回に。


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