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土壁 [中村木材レポート]

このお盆は実家に帰ることが出来ました。恒例の兄(中村木材㈱http://www.nakamoku.jp/index.html)の 仕事現場にも行ってまいりました。

ただ今は、お寺の住職さんのお住まいを建設中とのこと。このお寺は幼稚園も経営されていまして、実はワタクシも卒園生です。ワタクシが覚えている一番古い記憶は、この幼稚園の運動会でして、みんなで整列して歩く中、何故かワタクシ一人、「こっちに行く方が正しいんだ」 などと思いながら列を外れて壁に向かって手を思いっきり振りながら歩き、先生に列に戻される、そんな場面です。強烈に恥ずかしいと思ったのか、今でも鮮明に覚えています。(まぁ、その頃からoutsider的要素があったと言えるのかもしれませんが。。。^^;) 

園長先生から、卒園時に 「小粒でぴりり」 の愛称をいただくなど、大事な思い出がたくさんある場です。 

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 ↑15年前に改修した本堂です。美しい妻面ですね。当時は銅板の破風が眩しかったのですが、良い色に落ち着いてきました。清楚な印象さえ抱きます。

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↑新築のお住まいです。建て方も終わり、瓦も乗り、土壁の下塗りが終わったところです。この屋根の形(入母屋)は、この地域の伝統の形と言ってもよいと思います。これがなかなか難しいものでして、センスが無いと見た目の悪いバランスの悪い形になります。下手に手を出すと危険とでも言いましょうか、技がいるようです。

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↑長~い松梁が何本か入っていますね。見るからにしっかりしてそうな小屋組です。

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柱と柱の間を横材が貫く(貫:ヌキ)と、斜めの材(筋交:スジカイ)、タテヨコに組んだ竹(竹小舞:タケコマイ)、土壁で構造耐力を確保しています。柱と梁には汚れないように紙を巻いてから、組み上げ(建て方:タテカタ)ておきます。

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↑丁度、左官屋さんが中塗りをしていました。下塗りが乾いたら、中塗りです。

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↑土やら、ワラスサなどが入っています。構造合板と釘で固める住まいが最近の主流だと思うのですが、古くからの技の結晶である土塗り壁でつくる住まいも良いものです。何せ、長持ち。リサイクルも出来ますし、身近な自然素材からつくられているので健康素材そのもの。地球に人にやさしい材料と言えましょう。最近は、断熱性能として優秀であることもデータで示されるようになりました。

これを東京でやるとなると、費用面で心配。だけれど、新築時が一番美しく、年月とともに汚れる道をたどることの多い新建材よりも、土壁は長くその美しさを楽しむことが出来ます。是非、やってみたいものです。

次回、三重に帰るのは9月28日の浦和レッズvs名古屋グランパスの試合に合わせて。また進んだ現場が見られるかな。楽しみです!!!


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