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木の香る住まいづくりセミナー2008 見学2 [木の香る住まいづくり]

11月29日(土曜日)練馬木の香る住まいづくりセミナー2008 第2回見学会が開催されました。10時に新木場駅に集合し、木材合板博物館に、丸天合板さん、深川江戸資料館、17:30に解散と丸一日の見学会でしたが、7名の方の参加をいただきました。ありがとうございました。個人的にも、未開の地でして、とても興味深く、楽しい一日でした。コーディネイトされた岡崎さんにも深く感謝したいと思います。ありがとうございました。 

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↑ まずは、 昨年新設された木材合板博物館http://www.woodmuseum.jp/index.htmlです。10分ほど、合板に関する映像を見まして、博物館の展示室へ。在来工法の実物模型です。合板は床に壁に屋根、今や住宅づくりに無くてはならない材料です。

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↑ 合板になる木として、幹の展示がありました。 乾燥する前の生木から展示をはじめたこともあり、大きく割れが入っています。

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 ↑ 木は中央の赤い部分(赤身)と白い部分(白太)に分かれます。白太はどんどん成長する範囲、赤身はもう水を吸わない細胞です。写真の赤松は、この白太の部分にカビが生えていますが、赤身にはカビが入っていません。赤身は腐れに強いのです。

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↑ 展示パネルです。日本の森林の41%が人工林というのは驚きです。意外と多いですね。人工林は手入れの行き届かない山がほとんどと聞きます。治水の機能が弱体化している山が4割ということ。数字で突きつけられると、身につまされます。

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 ↑ 都道府県の木 東京はイチョウです。埼玉はケヤキ、我が故郷三重はジングウスギです。オリーブやらツツジを県の木にしているところもあれば、黒松、赤松、モミジとなっているところもあります。多くある、おおく流通しているというよりは、県民に愛されているということが選定の理由なのかもしれません。

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↑ 合板といっても様々です。仕上げに用いるもの、構造に用いるもの、コンクリートの型枠に用いるもの。適材適所で用いなければいけません。 

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 ↑ 丸太をカツラムキして、接着剤で張り付けたのが合板です。

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 ↑ 簡易的なカツラムキ機が展示されていました。割れを防止するために、十分な水分を含んだ丸太を使うそうでして、造られた板もしっとりと水分を含んでいました。

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 ↑合板といえば、接着剤が鍵。一時期、シックハウスで問題となったのも、この接着剤が主な原因でした。耐水性や耐久性を左右するのも、接着剤といえましょう。

↓ここからは、丸天合板㈱さんの倉庫を見学です。

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 ↑ 天井板を作られている業者さんで、7mm厚の天然木天井板や、合板に木を張り付けた天井板が所狭しと置いてあります。天井板に使われる主な材料は杉です。杉は造作しやすく、木目が面白い材料です。

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 ↑森廣さんと飯島さんに説明していただきました。

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↑うずくり(木目が浮き出る)の天井板です。右はその裏。薄いので反らないように裏側で処理をし、晴れて天井板としてデビューします。

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 ↑ 杉の床柱です。霧島杉や屋久杉、吉野杉が多いようです。

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↑幅の広い板はどうしても高額になります。上の写真くらいの幅のものを上手にデザインするのが腕の見せ所?

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↑建具にすると素晴らしいだろうなぁ~なんて眺めておりました。一枚で車が買えるとか。

丸天合板さんを後にし、電車を乗り継いで深川江戸資料館http://www.kcf.or.jp/fukagawa/index.htmlに参りました。写真は撮らなかったのですが、江戸時代の長屋やお店など、庶民の生活が再現されており、しかもその長屋の中に足を踏み入れられるところが興味深かったです。6畳の和室に1畳半の土間に台所、荷物を隠すツイタテと、まさに最小限住宅がそこにありました。天井が無いせいか狭いという感じではなく、むしろ、居心地の良い空間ボリュームといいましょうか。現代人は物を持ちすぎかもしれないと、感じ入った次第です。

 


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