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建て方 [セカンドライフを楽しむ家]

4月25日、建て方(たてかた) が行われました。 建て方とは、木造や鉄骨造において、柱や梁などの構造材を一気に組み上げるもので、屋根の一番上の材料 (「棟(むね)」と言います)を組み上げるところまでを言います。材料を高くあげるレッカー車も来て、多くの職人さんが現場に入ります。最近の金物を使った構法の場合、おおよそ1日で終わるのですが、勤め人だった頃の現場で、落とし込み板を使って伝統的な仕口継手を使った住宅では一週間ほど要しました。 

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↑ 今回は大工さん4名、基礎工事の職人さん3名、工務店さん2名、レッカー操縦者1名、合計10名が朝から現場に入りました。柱と梁を金物でつなぐ金物工法はパタパタと組み上げが早いものでして、ワタクシが現場に到着しました9時半過ぎには既に1階が終了、2階のベランダの床梁を入れているところでした。

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↑ 金物と言えども、そこは在来軸組工法、掛矢(かけや)(大きい木槌のことです) は必要でして、コンコンと良い音が響いていました。梁は無垢の米松、柱は桧です。ご近所の方に、「丈夫そうな御宅ですね~」 と声をかけていただき、鼻高々でございました。

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↑ レッカー車です。前面道路が4mですので、道路一杯一杯に設置。電線が引っかかるのではと心配しましたが、さすがプロ。上手に交わして、アームを伸ばしていました。

敷地に余裕がありませんで、1階分の材料は前日に搬入し、2階から上は当日のお昼ごろに搬入となりました。

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↑ 夕方現場に到着した頃には、棟も上がっていまして、立派な足場に膜が貼られ、いよいよ建設現場らしくなって参りました。一日でボリュームが現れるのは壮観です。

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↑ 2階の床は、厚さ28mmの構造用合板の上にヒノキの床板を貼る予定です。建て方では、2階より上の構造材を組む際の安全性に配慮して、この段階で構造用合板を貼ります。もし足を踏み外してしまっても屋根の高さから1階床まで落ちるより、2階床で留まれる方が体へのダメージを抑えることができます。構造用合板や集成材は雨に当たると質が変わってしまう恐れがありまして、構造用合板にもすぐビニールを貼りました。

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↑ 写真中央から右に向かって伸びているのが120×360mmの小屋梁です。柱間4,550mmをつないでいます。この頼り甲斐のある柱梁に支えられている建物は、構造上動かせない壁(耐力壁)をなるべく外壁側に配置していますので、数十年後に、「室内側の部屋割りを変えたい」といった要望にも答えることが出来ます。

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↑ 夕方に少々雨に打たれましたが、無事、建て方を終えることが出来ました。この次の工程としましては、屋根をつくり、窓をつくり、壁を作ります。防水処理をして、防犯処理をするイメージです。

さぁ、設計屋としましては、毎日進む現場にプレッシャーを受けながら、長い製図の旅が本格化するわけでして、まさに、身の引き締まるこの頃です。腕の見せ所、頑張りますぞ!!!


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