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屋根下地工事 その1 [セカンドライフを楽しむ家]

春は雨が多くて、屋根の防水シートを貼るまでは何かとヒヤヒヤするものなのですが、透湿防水シートが貼り終わり、少しばかりホッとしております。今回も建物の耐久性を高めるために、壁内、屋根内に通気層を計画しています。 屋根は合板を貼って、透湿防水シートを貼り、24mmの通気層、その上に15mmの杉板を貼り、その上にアスファルトルーフィングを貼るので、簡単に言ってしまえば2重の屋根仕様です。2重なのでその分手間も費用もかかりますが、断熱性能としてはかなり有効です。

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 ↑ 今回の屋根は、これまた色々と試みをしていまして、耐久性を高めるための通気と、防火と、防水と、さらにはデザインと。胸を貼って暢氣オリジナルの屋根仕様と言えましょう。透湿防水シートとは、湿度は通しますが、水は通さないというシートで、タイベックと呼ばれています。この後、アスファルトルーフィングを貼りますので、2重の防水となりまして、「意味あるの?」 なんて、大工さんやメーカーさんから言われたりするのですが、室内側からの湿気を帯びた空気が上がり、アスファルトルーフィングの裏面で結露し、それが室内側に落ちて来て「雨漏りか?」と大騒ぎする、そんな逆結露対策にもなります。今回は、小屋裏に収納がありませんで、2階天井上で断熱します。小屋裏内は外部と同じ環境であることを求めていますので、逆結露現象が起きることはないかと思いますが、一部は屋根が下がっていて勾配天井になっているところもあり、念のため、軒以外の屋根に貼りました。

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 ↑ 構造用合板は、湿度を通すということがほとんどありません。その性質は本当に気をつけなければならないもので、この性質を見極めて、小屋裏換気をしっかりと計画しなければなりません。小屋裏にカビが生えて、かび臭くなっては住めませんし、木にカビが生える環境はシロアリにとっては最高の環境で耐久性に影響が出ます。

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 ↑ 有効な場所に通気穴を設けました。瓦屋根ですが棟に換気口を設けていますので、湿気が有効に上がっていくと思われます。妻面にも補助的に換気口を設けるよう、計画しています。

2重屋根に、瓦屋根、通気もしっかりと。断熱性能を高めた住まいは、すなわちECO住宅と言えましょう。

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↑ ちょっと、大工手間がかかりまして、大工さん泣かせの屋根、、、かもしれませんが、すっきりとした、住まいを大きく包み込む、堂々たる屋根になって参りました。惚れ惚れです~~~~~。


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